8月15日、旧中川で灯籠流しが行われました。私は初めて参加しました。夕方の西葛西駅での終戦記念日の宣伝の後、河野ゆりえさんに連れて行ってもらいました。今年で15回目となるこの催しは、江東区と江戸川区の共催で、区の職員や議員や町会関係者も含め、多くの区民が参加していました。夕方6時半からの式典後、灯籠流しです。私は、式典直前に灯籠を600円で購入し、「憲法9条 世界の宝」「平和がいちばん」などとかきました。河野さんから色があったほうが光できれいにみえるとアドバイスをうけました。河野さんは自宅から準備していました。毎年参加しているので実行委員会から送られてくるそうです。私も来年は送っていただけるのでしょうか。式典が始まる前、橋の上で灯籠を持ってまっていると、「憲法9条 世界の宝」はいいですねと声をかけてくれた男性もいてうれしかったです。
灯籠はスカイツリーの方向にゆっくり流れていきました。旧中川の水面は穏やかに北に向かって流れています。荒川は北から南に流れているのにその反対です。荒川のロックゲートのためでしょうか。
東京大空襲から68年、焼夷弾のじゅうたん爆撃で10万人をこえる方がなかなったこと、忘れることができません。私が教員になった40年前、早乙女勝元さんが東京大空襲の実相を知らせたいと各地で講演されていたことから私もその実態を知りました。原爆もその実相が広く知られることで、再び戦争をやってはいけないということが刻まれていきます。今、松江市で、「はだしのゲン」の閲覧禁止が大きな問題となっています。確かに怖い場面があります。しかし、それを理由に子どもたちに見せないというのは子どもの知る権利を奪うものです。参議院議員になった30歳の吉良良子さんは、戦争の絵本「おこりじぞう」をみて、戦争が怖くてたまらない時に、母親から「日本は憲法9条があるから戦争はしない」と教えてもらってよかったと語っています。私も、子どもの時に原爆の写真集を見た強烈な印象は今でもしっかりおぼえています。
「戦争を繰り返してはならない」「武力による紛争解決はしない」と世界に誓った日本国憲法を変えてはなりません。この灯籠流しに参加した多くの方はあらためて誓ったのではないでしょうか。私も、憲法を変えようとする動きに反対し、これから街頭でも訴えていきます。