8月8日、特養ホーム「古川親水苑」のお披露目の式典があり、私も参加しました。9月開所予定で最終準備をすすめています。式典は6階のディーサービスのフロアを使用しました。区内15番目の施設で、定員120名。これで、区内施設の特養ホームの定員は、1190名となりました。6年ぶりの施設増です。しかしまだまだ足りません。計画的な施設の建設を区がどう援助するのかが問われています。区内の待機者は約900名にものぼっています。福祉健康委員会に増設の陳情もだされていましたが、法人にたよってきた区のやり方を続けるなら、区内に建設するような手立てを積極的にすすめるべきではないでしょうか。
「古川親水苑」はすべて個室で、12室をひとつのまとまりとしています。しかし、利用料はホテルコストで、住民税本人課税者などは月15万円にもなり、もっと利用しやすい料金にならないのかという問い合わせもあります。
併設されている10部屋の経費老人ホームは、炊事場やお風呂は共同で利用するようになっています。自立した生活ができることが基本です。
高齢化社会の対応をどうするか、そのために社会保障制度改革国民会議がまとめた最終報告書は、介護保険の「サービスの効率化および重点化」を求め「要支援切り」を明確に打ち出しました。「要支援1,2」と認定された高齢者を保険給付の対象から外し、「地域包括推進事業」(仮称)に「段階的に移行させていく」と明記しました。地域包括推進事業は「市町村が地域の実情に応じて」行うとされます。「要支援」「要介護」の認定を受けた571万人のうち、要支援者は154万人です。「改革」は134万人から保険給付の受給権をはく奪するものです。また、特養ホームから「軽度者」をしめだすために、利用料アップを検討しています。そして、特養ホームなどの居住費・食費を軽減する「補足給付」の削減もうちだしています。この改悪は、「介護・医療難民」を生み出すことになります。
自分自身が健康に生きられるように留意しながらも、制度の改悪は認めない声を大きくしていきたいです。