2014年9月 のアーカイブ

子どもが輝く運動会

2014年9月28日 日曜日

葛西地域の小・中学校はほとんどが春の運動会ですが、東葛西小学校と第二葛西小学校は秋の開催です。27日、東葛西小学校の運動会にいってきました。開会式の体操はラジオ体操ではなくリズムに合わせた準備体操でした。子どもたちの視線が、体を動かしながら指導する先生ではなく校長先生に集まります。確かに、校長先生が体を動かすと少し遅れるように感じられました。一生懸命な先生の姿に親しみを感じると同時に子どもの行動のおもしろさも実感。IMG_4217

IMG_4226

一年生のあいさつ、運動会の歌、応援合戦と子どもたちのエネルギーがあふれます。先生方の準備が大変だったと思いますが、大きな行事は子どもたちだけではなく地域の方も楽しみにしています。そして、私も。子どもたちのがんばる姿、輝く姿は、大人に元気をプレゼントしてくれます。子どもの存在そのものがすばらしいのです。

時間の都合で、4年生のかけっこを応援して学校をあとにしました。

一方、神戸の1年生の殺人事件というつらい現実も見つめなければいけません。安倍首相は、道徳の教科化を強行しようとしていますが、モラルは知識として教えるのではなく育むものです。人権が大事にされない現実を変えない限り、道徳科にたよるのは危険です。何が人間をおいつめるのか、何が人間の理性をうばうのか、子どもたちの事件が起きるたびに考えてきました。私は、根底に、資本主義の矛盾、儲けのためには手段を選ばないという社会の在り方そのものが人をゆがめると思います。社会や諸集団とのかかわりの中で自分の存在が認められ、自己肯定感が高まるような学校・社会にすることが大事ではないでしょうか。子どもが成長する過程で人権を大事にされた子は犯罪を起こさないのではないでしょうか。もちろん、人権を尊重することと甘やかしは違います。子どもを人として尊重し、規律だけをおしつけず、ともに生きることを喜ぶ関係ができればと思います。

がんばる子どもたち

2014年9月28日 日曜日

9月25日、第三回定例区議会の始まる日でしたが、特別支援学級連合運動会があり、参観しました。開会式は開会あいさつから選手宣誓まで、代表の子どもたちが一所懸命です。特に6年生の活躍の場でした。あいさつでも、「最後の運動会をがんばる」と述べていた子どもたちです。応援団の応援合戦は力強く、声も大きく、太鼓もしっかりたたいていました。

IMG_4212

低学年のかけっこを応援して会場をあとにしました。

IMG_4214IMG_4215

これからの葛西の自然を考えるシンポ

2014年9月22日 月曜日

9月20日午後、日本野鳥の会東京と日本野鳥の会が主催したシンポジウムに参加しました。3時から放射線測定行動があるため、約1時間半しか参加できませんでしたが、葛西臨海公園の自然の豊かさ、野鳥の会の活動に感動したひと時でした。

IMG_4191

とりわけオリンピックカヌースラローム競技場建設問題が大きく動いた直後でしたから、飯田氏の報告は注目されました。私も区議会でとりあげましたが、葛西臨海公園の豊かな自然環境を破壊する競技場計画について野鳥の会東京の飯田氏からレクチャーをうけ、競技場建設で自然破壊をしてはいけないということと競技場建設24億円、観覧席8億円は費用が掛かりすぎることをとりあげました。他の会派もとりあげましたが、野鳥の会東京の働き掛けが大きかったのではないでしょうか。臨海公園が開所して26年。自然が豊かに育まれてきたことが鳥だけではなく多様な生物たちの生存を可能にしてきました。そして、競技場建設反対の取り組みの中で、多くのみなさんがそれを知ることができました。私も公園の認識が大きく変わった一人です。

競技場建設については、正式には来年の2月ごろまでに決まるようです。都の下水道局の用地に建設されるとすれば、仮設か常設か、淡水が多量に必要になるがどうするか、臨海野球場の代替をどうするか、工事中の公園利用との関係などが懸念されます。飯田氏は、外国の方をおもてなしするためにも、競技場建設だけではなく、鳥類園の池の水質、かいぼり、生い茂る蔦を刈るなどの環境整備を求めたいと提案されました。

私も、河野ゆりえ都議とも相談しながら、これらの課題を考え区議会に提案していきたいと思います。

葛西臨海公園の野鳥は、スズガモ・カンムリカイツブリの大群が代表的なものであること、20年間で確認されている鳥類は252種類にのぼること、スズガモは2011年には約6万羽も飛来し、昨年は約26000羽に及ぶことなど報告されました。スズガモの大群の写真を見せていただきましたが、今年の冬はぜひ見てみたいと思いました。

ラムサール条約の話は途中までしか聞けませんでしたが、葛西臨海公園の登録を考えるという内容でした。よびかけがあれば取り組みたいですね。

IMG_4196IMG_4193

会場となった鳥類園ウオッチングセンターに行くとき、花に赤とんぼがとまっていました。カメラを近づけても動きません。また、彼岸花が咲きそろい美しかったですね。葛西臨海公園を散歩しながら区政を考えるというのもまさに一石二鳥です。

葛西臨海公園放射線測定

2014年9月22日 月曜日

9月20日午後3時、放射能汚染と原発をなくす江戸川センターのよびかけに集まった人は22人。3つのチームにわかれ測定をしました。私は参加した葛西地域の方とチームをくみました。私が持参した測定器は電池切れ。準備の不手際をおわびして、区民オンブズマンの小林さんと一緒に測定行動をしました。

IMG_4204

主な測定地点は雨どいのところです。約2年半前に測定してからほぼ半分以下に放射線量は減っているものの、雨どい落下地点は公園の通路(0,05μSv)と比べると10倍くらい高い数値を示しているところもありました。一番高いところは、地上5センチメートルで0、55μSv(前回1.10)。低いのが0,23μSv(前回0.71)。地上1mで高いのが0、16μSv。低いのが0,11μSvでした。

IMG_4206

IMG_4198測定をしたあたりは公園の西側で、コスモスがほぼ満開、きばなコスモスのオレンジ色が目をひきます。観覧車や小さい子どもたちの遊ぶ場所が近くにあり、子どもづれの方がたくさんいました。あづまや周辺を放射線測定の場所として地域の日本共産党支部と後援会が選んだことが適切であったと改めて思いました。

測定が終わり帰る途中、外国人の女性2人に声をかけられました。「放射線をはかっているのか、ここは大丈夫か教えてほしい。毎日の散歩コースで心配だ」ということでした。江戸川区がホットスポット最南端といわれていることを知っていて声をかけてきたようです。私は、あづまやのそばは高い地点があるから近づかないこと、散歩コースは石畳などで数値は低いから心配はいらないと答えると安心したようです。

IMG_4208

他の2つのチームは数値の高いところはなく、公園のほかの地域は心配はいりません。芦が池の近くの護岸の一部の草が生えているところの数値が高かったようでした。後日、その場所を測定を行う予定です。

羽衣Houseを観てきました

2014年9月15日 月曜日

9月14日、午後から、青年劇場の劇を観ました。開始時刻に間に合いませんでしたが、内容は十分伝わりました。深刻な内容なのに笑いが起こります。言葉のやりとりに笑いながら自分はどう考えるかが問われていきます。原発事故がいかに多くの犠牲者をだしたかよくわかります。

宿泊施設を運営している人たち、ボランティア、原発事故から子どもを守るために自主避難した母と子、原発を誘致した時の議員の孫、右翼的な考えを持つ青年も登場し、多様な立場の人たちが原発事故が人生を変えたことを語ります。作者は「呉越同舟」のイメージで脚本を書きたかったと述べています。子どもを守るために自主避難をした母親と家計をささえるために現地で働く父親の想い、自主避難したが自分の親を見捨てた思いにさいなまれていることも語られます。本根が次々に語られ、つらい場面も。施設長が共産党員という設定もおもしろい。そして、施設長が、人間はうまれながらに自由に生きる権利を持っている、だれもが羽衣をもっていると。羽衣は身近にあっても見つけられない、あるいは場所を知っていても使わないのでしょうか。生きるために真剣に悩む人たちの息遣い、自由のすばらしさが観客席に伝わります。

パンフレットにあった自主避難してきた6年生の作文を一部紹介します。

「ぼくたちは、原発事故によってたくさんのものを失いました。明るくて広かったぼくの家や、家族の笑顔や玄関横のシイタケや、たくさん楽しかった事が、今では思い出すと涙が出るつらい記憶です。ぼくはいわきの山が大好きでした。ワラビやキノコを見つけるのも得意でした。でも、汚染された山は、人の力では元にはもどせません。ぼくは、お父さんたちが受け継いだ宝の山を、きれいなまま受け継ぎたかったです。でも、それはもうかないません。だからせめて、こんな悲しいことが二度とこの国に起きないようにしてください。

大人の責任を問われています。「放射能汚染と原発をなくす江戸川センター」が、9月20日3時から放射線測定を行います。葛西臨海公園駅前ふんすい集合です。ご参加をまっています。私は、2年前に測定したあづまやの雨どい下のデータとくらべられるように測定したいと考えています。

水ぼうそうワクチン無料化はじまる

2014年9月12日 金曜日

子育て中の方から強い要望があるすべての予防接種の無料化が待たれていましたが、10月から水ぼうそうが無料となりました。ぜひ計画的に予定していきましょう。日本共産党はすべての子どもの予防接種の無料化を求めて、議会でも取り上げてきました。大橋も議会で質問をしてきました。これからも、すべての予防接種無料化にむけてがんばっていきます。

今回の内容は以下の通りです。

対象者 1歳から3歳  経過措置:26年度に限り3歳から5歳も対象とする

対象者数 約27200人(1歳から5歳まで)

実施内容 3月以上の間隔で2回接種(過去に既接種および罹患者でないもの) 経過措置:3歳から5歳までの摂取 1回

費用 無料

金沢市の高齢者支援の多職種連携研修

2014年9月8日 月曜日

金沢市のもう一つの調査は、高齢者支援の多職種連携研修ガイドラインについてです。

高齢化社会に向けてどう社会的な基盤を整備するか大きな課題です。現在の介護保険は、今年の通常国会で改悪され、要支援1・2は保険の適用除外が決まりました。自治体がその受け皿となります。区の独自性が求められます。とにかく、今の介護保険のサービスを低下させないことが求められます。そして、できるだけすみなれた所で生活できるサポートをコーディネートできるしくみを作ることが大切です。

担当者がガイドラインを作成した時に心がけたのは、ヘルパー2級程度の方でもわかる内容、研修を受けたくても行けない人を配慮したとのことでした。また、障害者のことにはふれていません。実際の研修では、テキストに基づいて多職種連携の大切さを学び、事例を基に支援のポイントを話し合っていきます。金沢市の要支援も含めた介護認定者は2万1525人。江戸川区より約1000人多い人数です。金沢市は約46万人ですから、江戸川区の介護認定者の少なさがわかります。だからこそ、江戸川区で高齢者を支える専門職を育て、多職種連携の事例を広げることに力をそそぐことが大切になっています。

金沢市の保育利用支援事業

2014年9月8日 月曜日

IMG_4138富山市から金沢市にサンダーバードで移動しました。富山市も金沢市も来年の新幹線開通に向けた工事が急ピッチですすめられていましたが、金沢駅前は新しい駅ビルが完成し華やかでした。

金沢市の視察は保育利用支援事業と高齢者を支える多職種連携研修ガイドラインについてでした。いずれも、市役所での説明を受けたものですが、視察に行った日に、金沢市長退任のメディア取材とかち合いました。

山野金沢市長は、競輪場外車券売り場の開設をめぐり、特定の業者に便宜を図る約束をしたのは「軽率で道義的に問題があった」として辞職したものです。しかし、現地の新聞報道によれば、また市長選にでる可能性があるとのことでした。日本共産党金沢市議団は真相解明に全力をあげ、日本共産党推薦の候補者も出馬してたたかいます。不正をあいまいにしてはなりません。

保育利用支援事業は、「多様で弾力的な保育サービス等の充実」として位置づけられ、子ども福祉課に今年度4月から1名配置(非常勤・予算232万9000円)されました。主に保育所申し込みの対応をしており、7月末で270件の相談をうけました(4月は40件、7月は100件超)。「育児休業が終わるがどこに保育所があるか」、「園庭のある保育園は」など、保育所の場所や手続きの紹介をしています。他に「引っ越してきたがどんな制度があるか」「保育料が高い」「里帰り出産の援助は」などで、まれにDVの相談もあったようです。保育相談の多様さに驚かされます。支援員一人で対処するのではなく、正規職員と連携をとりながら相談に対応しているとのことでした。また、待機児はゼロとのこと。江戸川区は、それぞれの職員が対応しています。非常勤職員を増やすのではなく、相談する場が足りないなら、正規職員を増やして区民の相談にのるべきではないかと考えました。待機児ゼロはぜひ江戸川区でも認可保育園増設で実現させたいことです。

また、子育てについて、金沢は「善隣思想」があり、地域で子育てをささえていくことが実践されており、国の子ども子育て新制度にはつながらないこと、たとえば、児童館は増えていること、土地は地域が用意するから公費で児童館を建ててほしいという提案で、来年、再来年、それぞれ、一館ずつ増える予定だと伺いました。地域とのつながりのなかで子育て施策を実施しているとの説明でした。確かに国の動向とは違います。自治体の独自性を大事にしていくということでは共感できました。

富山市障害者福祉プラザの視察

2014年9月8日 月曜日

DSCN1298障害者福祉プラザは、敷地面積14295㎡で、学校の約1.5倍もの広い場所に、障害者福祉センター、身体障害者ディサービスセンター、障害者通所作業センター・生活介護事業所など6つの団体が入っています。広さとその総合的な施設に圧倒されました。江戸川区でこの広さを確保することはむずかしいものの、行政がかかわる障害者福祉センターは必要だとあらためて認識しました。

この運営は、富山市社会福祉事業団(指定管理者)がうけおっています。説明をしていただいた施設長は、平成10年にこの施設を立ち上げた人で、「今年再度施設長になったが付帯設備はそのままで驚いている、視察の方々に参考にはならない」といいつつ、プラザの目玉は「基幹相談支援室」の設置にあると熱く語られました。この基幹相談支援室は、4名の専門家集団です。知的障害、身体障害、精神障害のそれぞれの専門家を一人づつ配置し、各相談事業所で処理できない事例を取扱い、調整、コーディネートする部署であり、「各自治体にこれを作ってほしい、机と専門家がいればスタートでき、相談支援の拠点として、総合的に福祉の向上を図ることができる」と強調されました。この相談支援室の設置は第3期の福祉計画でしめされ具体化しました。今、江戸川区は第四期の福祉計画を策定する時です。この相談支援の拠点はできないものか考える時期だと思いました。

IMG_4133

作業所では、ガラス製品を丁寧にしあげ、製品として販売していました。もう一つの作業所は籐でチューリップを作っていました。他にも、かわいい小物をたくさん作っています。私は、チューリップの花を購入しました。作業所の仕事の対価としての賃金は少ないのではないかと思われますが、仕事の時間にみあった賃金が支払われる労働法が理想ではないでしょうか。

富山型ディーサービスを視察して

2014年9月7日 日曜日

8月27,28,29日の3日間、区議会福祉健康委員会の都市視察として富山市と金沢市にいきました。

まず、富山市の視察をお知らせします。

富山市は、「富山型ディーサービス」発祥の地です。1993年に富山市赤十字病院を退職した3人の看護師さんが、ディサービス事業をはじめ、赤ちゃんからお年寄りまで、障害のあるなしにかかわらず受け入れたことからはじまり、のちに富山型といわれるようになったものです。誰もが一緒に身近な地域でディサービスが受けられる場所。実際の運営は、高齢者は介護保険適用ディーサービス、障害者は「基準該当」で生活介護施設になります。学童や乳幼児の一時預かりは自主事業で、経営的にはあわないが、制度の事業を行っているからやれることだと話されていました。

IMG_4123

見学した施設「なごなる」は、ほっとする場所という意味でしょうか。木造の施設、小規模多機能の事業をされ、ディサービスのほかに、4名のショートスティの受け入れ(介護士が一人夜勤)、障害者(児)の生活介護、放課後ディなどの事業をされています。行政から随時たのまれる一時預かりもできるだけ受け入れているとのこと。

IMG_4124

IMG_4126

施設長の富山型ディーサービスへの熱い思いとその行動力に圧倒されました。山形県鶴岡市(鶴岡市は江戸川区との友好都市)の講演レジメで説明を受けました。事業内容は期待通りでしたが、運営には多くの苦労があるだろうと推察されます。富山市では、富山型の施設数は、市内で55か所、県内は94か所にのぼります。運営はNPO法人が最も多く、創始者の思いが広がっているように感じました。

視察の最後に、施設長が、介護保険の要支援1・2の適用除外は厳しいことになるといわれました。日本共産党は、この法律に反対しました。社会保障の充実こそ求められます。

この視察で、障害者(児)をうけいれる「基準該当」というのを初めて聞きました。江戸川に戻って、障害者福祉課に確認すると、区内でも一か所「基準該当」で数名の障害者を受け入れていました。これは、2006年の厚生労働省令によるものです。必要があれば区でも対応をしています。これからも継続していきたいものです。

私は、視察をするにあたり、富山型をめざす「一緒がいいね ひなたぼっこ」を2度見学しました。この会はJKK南葛西住宅の一階の「あったかハウス」を月4~5回利用して、だれでも利用できる場を提供しています。「あったかハウス」は区の施設で福祉目的ならだれでも利用できます。8月17日は、昼食(カレーライス)を食べたあと、歌声でたのしいひとときを過ごしました。アコーディオンの演奏ができる方もいて、みなさんの力でささえられていることを実感しました。障がいがある小学生は「みかんの花咲く丘」が大好きだそうです。一緒に私も楽しく歌ってきました。利用責任者の高村さんは事業も今後考えたいと話されていました。

小規模の施設が果たす役割の大切さ、それを支援する行政の在り方が大切です。改悪された介護保険は、区の事業として具体化されます。介護保険の改悪に歯止めをかけるためにがんばっていきたいです。