葛西地域の小・中学校はほとんどが春の運動会ですが、東葛西小学校と第二葛西小学校は秋の開催です。27日、東葛西小学校の運動会にいってきました。開会式の体操はラジオ体操ではなくリズムに合わせた準備体操でした。子どもたちの視線が、体を動かしながら指導する先生ではなく校長先生に集まります。確かに、校長先生が体を動かすと少し遅れるように感じられました。一生懸命な先生の姿に親しみを感じると同時に子どもの行動のおもしろさも実感。
一年生のあいさつ、運動会の歌、応援合戦と子どもたちのエネルギーがあふれます。先生方の準備が大変だったと思いますが、大きな行事は子どもたちだけではなく地域の方も楽しみにしています。そして、私も。子どもたちのがんばる姿、輝く姿は、大人に元気をプレゼントしてくれます。子どもの存在そのものがすばらしいのです。
時間の都合で、4年生のかけっこを応援して学校をあとにしました。
一方、神戸の1年生の殺人事件というつらい現実も見つめなければいけません。安倍首相は、道徳の教科化を強行しようとしていますが、モラルは知識として教えるのではなく育むものです。人権が大事にされない現実を変えない限り、道徳科にたよるのは危険です。何が人間をおいつめるのか、何が人間の理性をうばうのか、子どもたちの事件が起きるたびに考えてきました。私は、根底に、資本主義の矛盾、儲けのためには手段を選ばないという社会の在り方そのものが人をゆがめると思います。社会や諸集団とのかかわりの中で自分の存在が認められ、自己肯定感が高まるような学校・社会にすることが大事ではないでしょうか。子どもが成長する過程で人権を大事にされた子は犯罪を起こさないのではないでしょうか。もちろん、人権を尊重することと甘やかしは違います。子どもを人として尊重し、規律だけをおしつけず、ともに生きることを喜ぶ関係ができればと思います。