9月20日午後、日本野鳥の会東京と日本野鳥の会が主催したシンポジウムに参加しました。3時から放射線測定行動があるため、約1時間半しか参加できませんでしたが、葛西臨海公園の自然の豊かさ、野鳥の会の活動に感動したひと時でした。
とりわけオリンピックカヌースラローム競技場建設問題が大きく動いた直後でしたから、飯田氏の報告は注目されました。私も区議会でとりあげましたが、葛西臨海公園の豊かな自然環境を破壊する競技場計画について野鳥の会東京の飯田氏からレクチャーをうけ、競技場建設で自然破壊をしてはいけないということと競技場建設24億円、観覧席8億円は費用が掛かりすぎることをとりあげました。他の会派もとりあげましたが、野鳥の会東京の働き掛けが大きかったのではないでしょうか。臨海公園が開所して26年。自然が豊かに育まれてきたことが鳥だけではなく多様な生物たちの生存を可能にしてきました。そして、競技場建設反対の取り組みの中で、多くのみなさんがそれを知ることができました。私も公園の認識が大きく変わった一人です。
競技場建設については、正式には来年の2月ごろまでに決まるようです。都の下水道局の用地に建設されるとすれば、仮設か常設か、淡水が多量に必要になるがどうするか、臨海野球場の代替をどうするか、工事中の公園利用との関係などが懸念されます。飯田氏は、外国の方をおもてなしするためにも、競技場建設だけではなく、鳥類園の池の水質、かいぼり、生い茂る蔦を刈るなどの環境整備を求めたいと提案されました。
私も、河野ゆりえ都議とも相談しながら、これらの課題を考え区議会に提案していきたいと思います。
葛西臨海公園の野鳥は、スズガモ・カンムリカイツブリの大群が代表的なものであること、20年間で確認されている鳥類は252種類にのぼること、スズガモは2011年には約6万羽も飛来し、昨年は約26000羽に及ぶことなど報告されました。スズガモの大群の写真を見せていただきましたが、今年の冬はぜひ見てみたいと思いました。
ラムサール条約の話は途中までしか聞けませんでしたが、葛西臨海公園の登録を考えるという内容でした。よびかけがあれば取り組みたいですね。
会場となった鳥類園ウオッチングセンターに行くとき、花に赤とんぼがとまっていました。カメラを近づけても動きません。また、彼岸花が咲きそろい美しかったですね。葛西臨海公園を散歩しながら区政を考えるというのもまさに一石二鳥です。