2014年9月15日 のアーカイブ

羽衣Houseを観てきました

2014年9月15日 月曜日

9月14日、午後から、青年劇場の劇を観ました。開始時刻に間に合いませんでしたが、内容は十分伝わりました。深刻な内容なのに笑いが起こります。言葉のやりとりに笑いながら自分はどう考えるかが問われていきます。原発事故がいかに多くの犠牲者をだしたかよくわかります。

宿泊施設を運営している人たち、ボランティア、原発事故から子どもを守るために自主避難した母と子、原発を誘致した時の議員の孫、右翼的な考えを持つ青年も登場し、多様な立場の人たちが原発事故が人生を変えたことを語ります。作者は「呉越同舟」のイメージで脚本を書きたかったと述べています。子どもを守るために自主避難をした母親と家計をささえるために現地で働く父親の想い、自主避難したが自分の親を見捨てた思いにさいなまれていることも語られます。本根が次々に語られ、つらい場面も。施設長が共産党員という設定もおもしろい。そして、施設長が、人間はうまれながらに自由に生きる権利を持っている、だれもが羽衣をもっていると。羽衣は身近にあっても見つけられない、あるいは場所を知っていても使わないのでしょうか。生きるために真剣に悩む人たちの息遣い、自由のすばらしさが観客席に伝わります。

パンフレットにあった自主避難してきた6年生の作文を一部紹介します。

「ぼくたちは、原発事故によってたくさんのものを失いました。明るくて広かったぼくの家や、家族の笑顔や玄関横のシイタケや、たくさん楽しかった事が、今では思い出すと涙が出るつらい記憶です。ぼくはいわきの山が大好きでした。ワラビやキノコを見つけるのも得意でした。でも、汚染された山は、人の力では元にはもどせません。ぼくは、お父さんたちが受け継いだ宝の山を、きれいなまま受け継ぎたかったです。でも、それはもうかないません。だからせめて、こんな悲しいことが二度とこの国に起きないようにしてください。

大人の責任を問われています。「放射能汚染と原発をなくす江戸川センター」が、9月20日3時から放射線測定を行います。葛西臨海公園駅前ふんすい集合です。ご参加をまっています。私は、2年前に測定したあづまやの雨どい下のデータとくらべられるように測定したいと考えています。