11月の熟年者支援特別委員会の視察は、大田区の地域包括ケアとして注目されている「みまーもステーション」。施設長から、お話を伺い、地域の活動をみせていただきました。地域包括支援センターは区内に21か所、この「みまーも」は、牧田総合病院が区から委託されてスタート。その後、区立公園の活用、地域づくりセミナー、商店街の空き店舗を活用してのコミュニティスペースづくり、企業からの協賛も広げて今は34企業からの支援も含め92事業所が賛同し、サポーターも約100人います。サポーターからは会費2000円を払っていただき、ボランティアの活動に対しては商店街の商品券を支給。
パンフレットには、平成20年から、医療・保健・福祉分野の専門職、民間企業、行政機関が手をつなぎ、地域の高齢者の安心・健康をテーマに活動しています。地域のすべての人たちによる「見守り支えあい(気づき)のネットワーク」と、医療・福祉・介護専門職による「支援のネットワーク」の有機的な連携により、高齢者が安心して暮らし続けられる地域づくりをめざしますと、あります。注目される事業に、65歳以上への「高齢者見守りキーホルダー」の支給があります。緊急連絡先などを区に登録し、登録番号が入ったキーホルダーとマグネットを受け取ります。9割の方が介護保険を利用していない元気な高齢者とのこと。外出先で突然倒れたときに、認知症の方の徘徊に、自宅での急変に。年一回の更新(誕生月)が必要で、更新の時に実態の把握ができるとのこと、元気な時からつながるツールだと、まさに、気づきのネットワークの誕生です。キーホルダーは平成21年からスタートし、平成24年4月から行政の施策になりました。現在は、65歳以上人口16万人のうち、約3万人が携帯しています。「みまーもステーション」は商店街の空き店舗「アキナイ山王亭」と、「大田区立新井宿第一児童公園」を拠点に高齢者の活動の場と機会の提供をしています。毎月15講座の開催が開かれ費用は協賛金でまかなっているとのこと。企業参加の在り方はこれからも考えていく必要がありますね。まず、高齢者の社会参加の場があるというのはすてきです。江戸川区の「なごみの家」がそのような場になることを期待しています。