2014年7月28日 のアーカイブ

戦争はだめ、子どもたちのすばらしいスピーチ

2014年7月28日 月曜日

7月20日、毎年、滝野公園・葛西区民館ホールで行われてきた原爆犠牲者追悼式は、34回目を迎えました。私が第五葛西小に勤務していた時は、子どもたちと相談して千羽鶴を献納していました。当時の校長も式典に参加していました。一度は中断したものの、その取り組みは第五葛西小で続けられています。子どもたちに原爆の実相を知らせ、いのちの尊さを考える機会となればと、先生方が子どもたちと一緒に学びながらとりくみをすすめられているのではないでしょうか。毎年、第3日曜日に開催される予定です。これからも、参加し、核兵器廃絶、武力行使は憎しみを広げるだけというメッセージを広げていきたいです。

式典のあとは、滝野公園の原爆の碑に献花しました。

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当日は、区議会議員や一般参加者の大人たちが見守る中で、子どもたちの意見表明がされました。今年は、特に、安倍内閣の集団的自衛権行使容認の閣議決定がされた直後でもあり、子どもたちは、とりわけ、平和の大切さを実感していました。一部を紹介します。

(前略)「今、戦争をしてはいけないという法律を破ろうとしている人たちがいます。私はがんばって戦争を止めようと思います。戦争に賛成している人は原爆や戦争の恐ろしさを知りながら未来を考えながら賛成しているのかなと思います。「戦争をしない国」が増えてほしいです。(中略)がんばっていろいろな人々に話をして戦争の恐ろしさを知ってもらいこれから「戦争をしてはいけない国」をたくさんつくって世界中から「戦争」という言葉をなくしたいです。(小学校6年)

(前略)ところで、最近、安倍総理大臣をはじめ政府では集団的自衛権行使容認しました。(中略)戦争を起こして最後には原子爆弾を投下されてしまったということを反省し、日本人は二度としない、過去の過ちを繰り返してはならないと宣言し、それを70年近く守ってきたにもかかわらず、安倍総理大臣はそれを破り、戦争につなげようとしているのです。若者にとっては、自由を制限されて兵士として戦場に行かされてしまうことになってしまうかもしれません。今一度しっかり考え、集団的自衛権を認めてよいのか考えてください。(中学校2年・生徒会長)

広島の平和記念館で母親が子どもをかばって死んでいるのを見て目をそらしてしまった。今、真の平和な世界でしょうか。戦争をしている国、少年兵もいる。日本の平和はたくさんの犠牲の上になりたっている。戦争そのものが風化しつつある。無知な人も多い。後世に伝えることの大切さ。二度と戦争をしてはならない。(高校2年・生徒会長、要旨を大橋がまとめました)