7月17日、文教委員会で、2校の新校舎の視察に行きました。両校とも屋上5階にプールがあります。まだ、校庭の整備が完成しておらず、松江五中(生徒数475名)は来年4月、春江小(児童数863名)は来年1月にすべてオープンということでした。松江五中の校長先生からは、すばらしい校舎への感謝、プロポーザルからかかわってきたこと、区の教育への想い、責任の重大さを感じているとのお話がありました。また、新校舎で子どもたちがのびのび活動している様子が語られ、むしろ、私は、プレハブ教室で過ごした苦労を感じました。春江小の校長先生からも、4月に新校舎に移って子どもたちが落ち着いて学習していることが報告されました。
松江五中は、教室の前面、黒板の設置された壁面は木材となっており、落ち着いた雰囲気でした。中学校の改築ははじめてのため、注目されます。廊下が多目的な活用ができるように広くとってあります。図書室とパソコン室が隣同士というのは小学校と同じです。図書室がふきぬけで、空間がゆとりをうみだしています。また、学習のための特別教室が充実していました。小学校の教室は、教室前面も掲示物が多いため、木材は使っていません。教室の廊下側のしきりも、学年によって工夫されていました。春江小も廊下が多目的に利用できるように広いスペースで、学年ユニットの考え方です。これから、改築がすすみますが、使った具合をどんどんまとめて、よりよい学習環境になるように現場の声をまとめてほしいと思います。一度建設したら簡単には変えられません。学習環境は当然ですが、それだけではなく労働安全衛生法の視点も必要です。前から組合が求めていた、更衣室にシャワーをつけてほしいというのはなかなか実現しませんが。また、保健室隣接にシャワーというのは小学校だけですが、中学校も必要ではないでしょうか。現場の声をぜひ聞かせてください。
両校とも、省エネ対策、避難所機能向上をめざした災害対策が盛り込まれています。省エネは、中庭の通風と採光、屋上の緑化・プール、多摩産材活用、カスケード空調(普通教室の換気を廊下などへ)、雨水利用設備(トイレ洗浄水に活用)、太陽光発電設備(20KW、24教室分)、LED照明(3割)、人感センサー(トイレなど)、省エネナビモニタ(節電教材)などです。
災害対策は、停電時の太陽光発電利用(コンセントの使用)、ソーラー外灯(校門2か所)、体育館外部電源接続、受水槽の非常時使用(飲料水)、プールと直結した屋外消火栓、マンホールトイレ(5基)、災害時校内手洗い所へのプール水供給、雨水流出抑制(雨量50ミリ以上一時的に223t)、防災井戸、かまどベンチ