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食育、栄養士がんばる

2011年12月14日 水曜日

江戸川区は、1975年、全国にさきがけて、学校給食の栄養士さんを正規で全校配置しました。国・都の基準は2校に1人。今、江戸川は106校ですから、区採用の栄養士さんは半分の53名と区教育委員会所属の1名の54名でした。ところが、区は、退職不補充で正規栄養士がいないところは、来年の4月から民間栄養士にしていくと13校計画中。多くの反対署名が、区議会に届けられています。

今、最も注目されている食育は民間委託でどうなるか。区は民間でも同じように行なうと回答しています。実際の現場どうか、栄養士のがんばるところを参観させていただきました。

12月10日、宇喜田小学校3年1組、1時間目です。子どもは30人。このくらいの集団はいいですね。もう少しすくなくてもいいかなと思いながら、栄養士の授業を参観。

後藤栄養士は、まず、栄養素の説明をします。赤、黄、緑の色分けをして、赤は熱や力になる、黄は体をつくる、緑は体の調子を整える。

説明を聞いた後、子どもたちは、昨日の給食の食材を三色の分類を行ないます。食材はなんとお米や牛乳も1つにカウントすると調味料をのぞいて22種類。

子どもたちは、「じゃこ」ってなに、「かたくりこ」ってわからない、と次々に質問。「とうふは大豆からできているよ」と学習の成果も。

こんにゃくは「どこに入れるのかな」と分類はむずかしそう。後で、答えの発表の時に、栄養士から「おなかの調子をととのえるから、緑です」と教えてもらってうれしそうでした。

まとめでは、顔色の悪い子どもの絵が登場。栄養士は、勉強して食べ方をかえたら元気になったと顔をかえます。うまいですね。子どもをひきつけます。

最後の感想発表では、「私は緑が足りなかった。3色だと元気にすごせることがわかった」「3色のきまった役目がわかった。」「給食作ってくれてありがとう」など、授業の感想だけではなく感謝のことばもありました。短い時間にしっかり学習ができました。うれしいですね。

授業をしばらくぶりにみて、子どもの熱心な学習態度、先生の準備、担任と栄養士の連携、いずれもよかったです。この食育の実践はきっと心に残ることでしょう。