2015年12月6日 のアーカイブ

子どもたちの心の声をきく

2015年12月6日 日曜日

12月4日、タワーホール船堀大ホールで、高橋亜美氏の「子どもたちの心の声をきく」と題した講演がありました。PTA保護者の方がたくさん参加されていました。高橋氏は、児童養護施設や自立援助ホームを対処した人たちを対象としたアフターケア相談所「ゆずりは」所長をされています。IMG_5613虐待相談件数は88931、児童養護施設に約47000人。児童虐待の身体的虐待は35%、心理的虐待は33%、ネグレクトは20%、性的虐待は2%。加害者は、実母&%、実父29%、内縁の夫や祖父母などとなっています。

最も保護される場所で虐待を受けるというのは、どれだけ傷つけられるか、つらいお話でした。初めて施設に保護された小5の女子が15歳になったときに、高橋氏が「今までで何が一番うれしかったの」と問いました。「なんといっても靴下」との回答に驚くと同時に、虐待を受けることがいかに人間として大事にされていないのかが実感された体験が印象に残りました。この女の子は、食事といえば給食、お風呂にも入れず、一年中半袖短パンですごしていました。施設に来たとき、かかとがあれているのをクリームをつけて靴下をはかせてもらったことがうれしかったというのです。親もできることを必死でやっていただろう、子育てはすべて親の責任と孤独の中での子育てをしている人が多いのではないか。子どもの苦しみによりそうとともに、親の困難な状況にも思いをはせることを強調されていました。IMG_5611高橋氏から最後に、「子どもが健やかに生きていくために、大人も健やかであることを忘れずに大切に。お母さんが頑張らないと子育てできない社会のしくみ、子どものために自分をいたわることもたいせつにしてほしい」というメッセージをいただきました。

お話は整理されていて、実践をふまえたお話は説得力がありました。私も、子育ての社会的責任を求めて行政の在り方を提案しています。江戸川区は幼稚園保育料補助や乳児養育手当などの子育て支援がすぐれています。一方、生まれた赤ちゃんの全戸訪問、公立保育所のゼロ歳児保育、認可保育所の増設、認証保育所保育料補助、子育て相談の充実、子育てひろばへの保育士などの配置など、まだまだ待たれています。子育ては江戸川区という評判もあるようですが、働いている家庭の子育て支援は不十分です。引き続き、子育て支援を求めていきます。

戦争法廃止の政府を

2015年12月6日 日曜日

日本共産党が呼びかけた戦争法廃止の一点での国民連合政府は、大きな反響を呼んでいます。「AERA」12月7日号での、野党3党首の鼎談が、今の到達点をしめしています。一言でいうと、政権合意の難色の原因が明らかになるとともに、これを打開する展望も切り開き始めているのです。

岡田代表は「国民連合政府は、基本的な理念や政策で大きな開きがあり、そのうえで一つのことだけをやるということですが、その間にいろんなことが起きえる、たとえば、日本有事や国債市場のクラッシュ、そういうことまできちんと対処できる政府が必要と考えると、民主党と共産党が組むという選択はできない」と困難さを述べています。

志位委員長は、沖縄新基地建設問題で、「戦争法廃止以外の問題をどうするか。たとえば、民主党との間で、在日米基地問題についての考え方は違う。しかし、沖縄県民があれだけ反対している新基地建設を、今のように力ずくですすめていいかといったらね、これはよくないという点で一致するでしょう」と述べると、岡田民主党代表は「そこまではね」と応じます。

経済政策では、「民主党の考え方は経済成長と分配の両立です」(岡田代表)「コンクリートから人へというスローガンには、税金として集めた金を、どこを出口に財政出動させるかという問題意識がある。財政支出を医療、介護、福祉に振り向けるという方向は正しかった」(松野維新の党代表)「アベノミクスは、大企業の内部留保を積み増ししただけ、その一方で日本経済全体は低迷が続いている。トリクルダウンが成り立たないということが明瞭になった。ここは政策転換をやる必要がある」(志位委員長)「まったく同じ認識、僕は法人税減税するならば、内部留保への課税をセットでやるべきだと考えます」(松野代表)「経済政策でいえば、個々に一致できるものはあると思う。たとえば、法人税を一律に減税しても投資拡大や賃金アップにつながらないことは。過去の安倍政権の結果から実証済みです」(岡田代表)

最後には、戦争法などの安倍内閣への危機感を共有し、適切な形で選挙協力の必要性を確認しました。

この鼎談で語られた内容は、野党の政策の違いはあっても、選挙協力の可能性を示したのではないでしょうか。私も、様々な方に申し入れ懇談をしていきます。「安倍政治を許さない」の声を広げていきます。