12月4日、一般質問で、小俣のり子区議が、216項目の「見直し」にあげられている学童クラブ指導員削減やおやつの廃止、区が示した発達障害の子どもたちへの対応の拡充、地域の大型店出店問題を質しました。
すくすくスクールの非常勤職員の削減と配置の見直し、学童クラブのおやつの廃止は、学童クラブだけではなく、すくすくスクールのレベルダウンにつながります。指導員を減らして学童クラブの保育の質や子どもの安全が保障できるのか、子どもの健全育成からもおやつの維持が必要だと指摘しました。また、2012年9月の学童登録数は4306名で、すくすくスクール登録児童24092名の18%となっています。とりわけ、小学校1年生は、全1年生の23%が学童登録をしており、働いている保護者にとってなくてはならない存在です。学童保護者から「おやつがなくなると、子どもたち自身も大切にされないと感じるのでは」「未来の社会を担う子どもたちを大切にすべき」と声がよせられています。
江戸川区の育成室に通所している子どもの7割が発達障害の課題をかかえています。区は鹿本幼稚園内に発達障害児に対応した育成室を2012年9月に開設しました。また、鹿本幼稚園を2014年に廃園した後「発達障害者(児)支援センター」を設置するとしていましたが、そのまま発達障害児専門の育成室にする計画を11月に明らかにしました。発達障害の子どもたちには、多くの子どもとの交流が必要です。鹿本幼稚園を残して併設することが発達障害の子どもたちにとっても、幼稚園に通う子どもたちにも、就学前の教育のより良い環境になるのではないでしょうか。計画では、発達障害の子どもが10人で1クラス編成。毎日、午前・午後と各4クラス、計80人を定員にしています。しかし、就学前の発達障害の子どものクラスは4人から6人が適切と専門家が指摘しています。子どもを大事にしているとは到底思えません。しかし区は、鹿本幼稚園あとに発達障害の子どもたちを集めた育成室という計画をすすめる立場を変えませんでした。
江戸川区役所近隣に、12月オープンしたホームセンター・コーナンをはじめ、来年には、東武ストア(4月)、ファッションセンターしまむら(5月)、西友(7月)と立て続けに大型店が出店します。地元商店街がどうなってしまうのか、交通安全は大丈夫か、街や商店への影響について住民から心配の声が寄せられています。ファッションセンターしまむらが出店する交差点は、昨年10月に死亡事故が起きたばかりです。区は「地域環境が悪化しない努力をする。問題発生時には改善要求していきたい」「状況みながら、交通誘導も協議し、安全に留意していきたい」と答えました。