教育長の区議会答弁で、保護者の責任で補食持参を検討するとした具体化のひとつとして、12月5日~14日、保護者説明会が区内6会場7回開催されました。学童登録の保護者約4000人に手紙を配布したものです。各会場は40人から60人くらい。子どもと一緒の保護者、夫婦そろっての参加など関心の高さを示しました。
区は、廃止した経緯を説明(補食の希望者が減少、栄養は3食でまかなえる、補食の時間が児童の活動をストップさせてしまう、希望者でも食べる子は8割で残った食べ物を廃棄するのはもったない、廃止して3年問題はない)。区の姿勢は基本的に変わっていないが、保護者の復活してほしいの声、区議会や教育委員会への陳情もあり、保護者の方に協力をしてもらい実施することにした。補食はエネルギー補給であって食事ではない。食品管理は、アレルギーの配慮や常温で保管できるもの。職員に申し出る。持参しても当日たべるかどうかは子どもにまかせる。ゴミは保護者持ち帰り。それぞれの「すくすく」の内容(3時半から4時半は学校ごとに活動がある時間帯)にあったように食べる時刻も決めてもらう。年明けから2月いっぱいまでの間に各すくすくの保護者会を予定している。持ち込みの頻度や食べる時刻を決める。3月に新一年生の保護者説明会で説明し、春休みから実施。少人数でも実施する。積極的にやることは考えていないが、希望があればできる環境を整える、子どもたちの活動をさまたげない、希望する保護者があれば実施する。サブマネージャーから案をしめしてほしいという意見があったので、これも含めて考えたい。
この説明に対し、参加者から様々な質問意見が出されました。
3年前の廃止のことをよく知っている保護者が、「廃止理由は、すくすく一般登録の子も学童登録の子もわけへだてなく平等にという理由であった。補食も5時よりもっと早い時間にやっていたが遅くなったため希望者が減った。4時前後を希望してできるのか」との質問に、区は「それぞれのすくすくで活動状況が違う。3時半から4時半の教室をやっているところで、4時に補食でいいのか。子どもにとってどうなのか。親子で話し合ってほしい。活動によって5時になった。子どもの活動を考えると後ろになってしまう」と回答しました。
ここに、補食問題の本質を感じました。子どもの活動を理由に補食の時刻を5時すぎにし、希望者が減ってきたことは事実です。5時過ぎでは夕食に影響が出ます。保護者が補食を希望しなくなったおおもとは食べる時間帯ではなかったでしょうか。また、子どもの活動といいますが、学童保育の視点がありません。すくすくでは、指導員は、一般の子と学童の子が一緒になって自由に過ごすのを見守るのであって、子どもに働きかける保育ではありません。私の子どもたちは、学童クラブ(保育)の先生方や保護者のみなさんに大変お世話になりました。学校とは違う子どもの成長を感じることができ、安心して仕事を続けることができました。手作りのおやつづくりは子どもにとっても印象深く、長期の休みを楽しみにしていました。私も、仕事の都合で日ごろはお迎えに行けませんでしたが、学校の長期の休みの時は学童におじゃまして、先生から子どもの様子をお聞きするのがうれしかったです。
日本共産党は、以前のように、希望する保護者から区がお金を預かり補食を提供する条例を提案しています。なかなか、議会で審議がされませんが、子どもたちのために、がんばりたいです。さて、いよいよ、春休みから新たな補食持参がスタートします。子どもたちのために、補食持参がスムースに始められるよう、知恵を集めていきましょう。