子育て教育力向上特別委員会で、2校の新築の校舎の見学をしました。私はすでに文教委員会で一度視察していますが、松江五中の校長がすばらしい環境が学習意欲を高め学力向上の力になったと話すのを聞くと、校舎の改築予定がない子どもたちのためにも、未設置の特別教室(約250教室)へのエアコン設置をはじめとした学習環境整備はできないか、改めて考えさせられました。
松江5中は、まだ校庭は完成していませんが、町会の連合運動会会場やふるさと祭りのメイン会場として使われてきたことから、地域の方も心待ちにされているとのことでした。教室の廊下はゆとりがありオープンスペースとしても活用でき、中庭に面したウッドデッキも落ち着いた雰囲気をつくっています。体育館は屋上のプールをささえるために太いパイプを使いがっしりとした構造です。一階には3つの相談室とエンカレッジルームがあり、一人一人を大切にできる環境だと実感しました。
春江小は50周年の記念式典にも参加し、3回目の訪問となりました。校庭がほぼ完成し、子どもたちが元気いっぱい運動しあそべる環境がもうすぐ整います。玄関の靴箱が斬新。広い廊下は学年ごとに区切る移動式のドアが設置され、幅広く活用されています。体育館は木材の使用で柔らかい雰囲気。防災倉庫も設置。低学年の教室は室内に水道が設置されています。
子どもたちのための様々な工夫がありますが、職員室の構造は疑問が残ります。カウンター式の構造は区役所の窓口のようです。開放的なイメージなのでしょうが、子どもたちのことを話すとき、先生方は気を遣うのではないでしょうか。また、4月当初、教員の机の配置がまるみえで、学年担任が始業式前にわかってしまうのもどうでしょうか。保健室が、この職員室カウンターの廊下を通り校舎の端にあるのも疑問です。子どもたちにとっても教職員にとってもも使いやすいのは大事なことです。ぜひ現場の教職員の声を反映させていきたいものです。もちろん、子どもたちや保護者の声も。地域の皆さんからも。