学校栄養士は民間委託でいいのか

2011年12月4日

11月29日、江戸川区議会で学校給食栄養士民間委託をやめるようにと一般質問を以下の3点行ないました。

1、仕事が継続されている学校給食の非常勤栄養士を雇い止めするのは問題だ。処遇の改善をするべき。

教育長は「非常勤栄養士は、雇い止めではなく、委託という方向に転換した。非常勤を雇い止めをするという考え方とは切り離して新しい形を求めていく」と回答。

※12月1日の文教委員会で、非常勤を民間会社につなげるのかと再質問をすると、「ちがう」と答弁。非常勤栄養士の雇い止めは変わらないことがはっきりしました。仕事がなくなることに対し、区の責任を再度問いたい。

2、民間委託で、栄養士が学校の職員ではなくなる。学校給食法違反ではないか。献立は委託しないこととした旧文部省通知に反するではないか。公務と民間と差が出るのではないか。

区長は、「方針をかえるつもりはない」「何ら問題はない」「献立は民間委託しないことという文部省通知は、何十年も前の通達で、文科省は取り消すべきだと思っている」「みなさんの会派は、民活にアレルギーをもっておられる。ことごとく反対される。保育園のときもそう。調理業務の時も猛烈な反対をした。しかし、うまくやっています」と回答。

※12月1日の文教委員会で、献立の質の向上をどうかんがえるか質問すると、教育長は、現状を維持することで十分であると回答。これでは、給食の向上は民間ではストップし、結局、公務と民間の差が大きくなるのではないでしょうか。

3、地元の食材納入業者が仕事を保障されるのか。

教育長は、「納入業者は学校長権限で契約、その範囲内で栄養士が選択。これを変えるつもりはない」と回答。

※校長は新たな業者と契約することができます。従来の納入業者は登録だけ残して注文せず、委託業者と関連がある新たな業者から食材を購入する可能性は否定できません。

放射能から子どもを守る

2011年12月3日

11月24日からはじまった江戸川区議会第4回定例会は、11月28日セバタ勇団長の代表質問、11月29日、私の、一般質問となりました。セバタ団長は、スーパー堤防の盛土の危険性、人口密集地に作った前例がないこと、北小岩1丁目18班の11名の方が裁判に訴えたことの思いをどううけとめるかと区長にせまりました。また、来年4月から国民健康保険料、介護保険料、後期高齢者保険料が値上げされる問題も国や都に対応を求めるとともに、区としての一般財源投入を求めました。

私は、放射能から子どもを守る対策、学校栄養士民間委託反対、鹿本幼稚園閉園見直しを求めました。

放射能から子どもを守ることは緊急の課題です。測定場所の拡大、徹底した除染が求められます。篠崎公園に都がモニタリングポストを設置し、12月から測定を開始しました。都と区のホームページから見られます。また、区は、6月の19の測定箇所の再測定を行って相関関係も基礎データとしてとることも約束しました。私は、砂場だけではなく、子ども施設、子どもがさわる場所に測定箇所を広げること、測定機器の貸しだしも求めましたが、回答は得られませんでした。

また、除染では、統一した見解と対応窓口の設置、民間私有地の対応などを求めました。除染は行なわないが、区民からの相談には丁寧に対応するということでした。丁寧な対応という答弁を活用して、自主的に測定した方は、危機管理室か環境部にデータをしめし、対応を求めていきましょう。

区が除染しないとした根拠は、文部科学省がしめした除染のガイドライン。1mで毎時1マイクロシーベルト以上です。この基準では、区内だけではなく、都内は一箇所も該当しません。これを見直すことも必要です。私は、国に見直しを求めるように要請しましたが、区は見直しを求めないと回答しました。

給食食材の安心もあらたな課題です。すでに13の区で、毎日ではありませんが検査機関に調査を依頼して対応しています。江戸川区も検査依頼とともに独自に検査機器を購入しての食材の測定を求めましたが、どちらもやらないという回答でした。11月30日に、国から検査機器が貸与されたとのこと、ぜひ、給食食材も測定してほしいと12月1日の文教委員会で要請しました。

学校栄養士民間委託、鹿本幼稚園閉園見直しも既定方針どおり行なうとの答弁に、区民の声をもっともっと届けるためにがんばろうと思いました。栄養士民間委託反対署名は21900筆区議会に届けられました。

区民の声、子どもを守りたいの声をもっともっと区に届けていこうではありませんか。陳情もどんどんだしてください。一人でも陳情はだせます。

学校栄養士民間委託反対の宣伝

2011年11月26日

IMG_0318IMG_0317学校給食栄養士民間委託に反対して、「江戸川区の学校給食を考える会」のみなさんが、都営新宿線一之江駅ヤマイチ前で宣伝行動を行ないました。民間委託になったら給食の質が維持できるかと問題点を指摘しながら、署名も訴えます。

また、江戸川区の栄養士として働いている非常勤栄養士さんの11名の雇い止めはおかしい、どうしてそんなに急ぐのか、と疑問は次々とでてきます。ある非常勤栄養士さんは、「私たちの仕事が不十分だから民間委託にするといわれているようで肩身がせまい」とも話していました。

子どもたちのためにがんばってきた非常勤栄養士さんを3月末で全員やめさせるということが公務の職場で許されるのでしょうか。公務こそ、働く人たちの労働条件を保障するモデルになる必要があります。

私は、第四回定例議会で、11月29日、この学校栄養士民間委託問題で質問にたちます。子どもたちに手作りの安心安全の給食を保障するために、民間委託反対で質問をがんばります。

区議会文教委員として、民間委託問題のほかにも、子どもたちのために、鹿本幼稚園閉園反対、放射能から子どもを守るための対策を求めて質問します。

カーブミラー南葛西1丁目に2箇所設置

2011年11月23日

IMG_0330IMG_0238IMG_0323IMG_023410月末に南葛西1丁目にお住まいの方から要望されていたカーブーミラーが設置されました。車の運転をしていて、バス道路で見通しが悪く、出会いがしらが怖いということでした。土木部に依頼したところ、11月23日に新規に設置されていました。

11月22日に担当の係長さんに聞いたお話では、1箇所は変形十字路のため、試みに四角い形のものにしたそうです。このほうが多方面から見えるということです。自転車の車道通行のこともあり、カーブミラーの有効活用を検討している一環だという説明でした。この四角い形は、江戸川区で一番初めに設置されたそうです。ご近所の方は感想をおよせください。

また、左近川ぞいの道路にも普通の丸い形が1箇所つきました。仲町幼稚園と仲町会館の間の道路のつきあたりです。もう1つの道路は駐車場のため残念ながらつけられませんでした。私有地にはつけられないそうです。

また地域のお役に立ててよかったです。

中葛西の堀江並木通りに自転車専用レーンが設けられました。車道にブルーの色をつけたものです。車道を走るモデルだそうです。車道が広く交通量もほどほどのところは可能ですが、狭い道路ではむずかしいです。歩道に自転車専用レーンをつけているところもあります。また、歩道に印だけのところもあります。

自転車が増えている中で、安全な走行ができるような工夫・ルールづくりは緊急の課題になってきていますね。災害対策・街づくり特別委員会でも12月に視察にいきます。

歩道が安全に

2011年11月19日

IMG_0316IMG_0254中葛西1丁目、葛西中学校の信号の近くの西側歩道が、木の根っこの成長で一部が盛り上がっていました。9月に街路樹のことで区の土木部にお願いした時に出されていた要望でした。つまづきそうになる歩道は足元が暗くなるとよけい心配です。

「11月14日に工事がされてきれいになりました」と、すみれ美容室さんから連絡をいただきました。懸案の歩道はすみれ美容室の目の前です。2時間くらいの工事だったそうです。

安心安全、くらしやすい地域にするには、生活している区民の声が第一です。予算の関係ですぐにできないことも多々あるとおもいますが、やはり、声を届けることが肝心ですね。

お役にたててよかったです。

穂高荘を視察して

2011年11月13日

IMG_0303IMG_0304IMG_0305IMG_0306IMG_0307はじめて、江戸川区穂高荘にいきました。11月9日泊です。温泉は1階と6階の2箇所、1階にお風呂付バリアフリーの部屋もあり、利用者の便宜を図っていると感じました。部屋は、4人部屋が基本です。開設は1976年。35年間で利用者数は94万人です。比較的安い料金で宿泊できる施設です。区民にとって役に立っている施設だと実感しました。

江戸川区は指定管理料など約1億円を負担。私は、いつも混雑していて申し込んでもだめらしいという話で、実は、一回も申し込んだことはありませんでした。宿泊者の中には、毎年、利用している方もいるそうです。

夕食交流会には、あづみの市長と議会議長も参加しました。区民祭りにも市長は参加したそうです。料理は満足できるものでした。

職員の対応もよく、施設もやや古くなったと感じるところもありましたが、管理はきちんとされていました。

部屋のポットにお湯が入っていないのは困ると利用者から聞いていましたが、電気ポットが備えてあり、なんとかなるかと思いました。より利用しやすいようにと視察しましたが、やや段差が多いと感じたくらいでしょうか。

庭も広く、紅葉がきれいで水の音にいやされる空間でした。

困ります・学校給食栄養士民間委託

2011年11月6日

学校給食の栄養士さんは、食育のかなめです。文部科学省も、調理業務の民間委託が進められたとき、「献立の作成は、設置者が直接責任をもって実施すべきものであるから、委託の対象にしない」と通達をだしました。(昭和60年1月21日)

江戸川区も10年前に調理業務委託を行った時に、「委託するのは調理業務のみです」と説明しています。ところが、本会議でも、決算特別委員会(10月17日)でも、栄養士の民間委託をやらないとはいっていない、退職不補充だからいずれは民間栄養士と考えていた、資格をもっていれば公務も民間もないという区の答弁でした。

公明党も、拙速だと指摘し、民主ネットはチェック機能に無理がある、アレルギー除去食は個人情報だと指摘。問題点が浮き彫りになりました。私は、学校職員だからこそ食育のかなめとして仕事が出来る、アレルギー食が心配だと区にせまりました。区は、今までとまったく変わらないと答弁をくりかえすばかりです。私は、学校の教員だった経験があるからこそ、心配が大きくなります。

反対署名は1万7700を超えました。文教委員会の協議会の席で、委員長は、これだけの署名だから慎重に審議をしたいと話しています。

東京民報の取材がありました。11月13日号に掲載されます。栄養士さんの仕事が学校教育に位置づいていること、グリンピースやソラマメの皮むき、授業との連携した献立などの食育の実際、1年生の給食のたいへんさ、子どもたちが給食を楽しみにしていることなどを話しました。私も、栄養士さんに本当にお世話になりました。

取材後、学校給食の食材納入業者を訪ねました。この業者さんは、38の学校に野菜を届けています。すべて国産です。たけのこは、中国産1800円、国内産1万円。「うちは、高くても、日本産の安全な食材を提供しています、もうけだけ考えたらやれません」と、熱く語ります。

娘さんは、野菜ソムリエの資格を持ち、もうすぐ栄養教諭の資格もとるそうです。栄養士さんが民間になったら、業者の「うまみ」をだすために、カット野菜を使いかねません。この方は、「はじめは地元業者を使うけど、栄養士は民間委託しないといった10年前の話が反故になったように、いずれは、委託業者まかせになりますよ。そうなってからでは遅い。もっと、保護者がたちあがらなければ」と、4月にやるのはあまりにも乱暴だと、民間委託反対署名も200筆は集めているそうです。

業者さんの子どもを思う気持ちにうれしくなりながら、4月導入をやめさせたい思いを強くしました。

今度の第4回定例区議会で、私が栄養士民間委託反対で区長に質問します。質問は11月29日です。がんばります。

南葛西地域の放射線量測定

2011年11月6日

IMG_0266IMG_0268IMG_0277IMG_0281IMG_0289IMG_029111月5日(土)1時から3時まで、南葛西地域日本共産党後援会がよびかけて、放射線測定を行ないました。天候にも恵まれ、3チームにわかれて、45地点102箇所の測定ができました。大橋のほかに、地域から12人の方が参加しました。区内の放射線量の測定を続けている大越さん(大気汚染をなくす会)も参加して、雨どいの下など線量の高いところを説明してくれました。総勢14名の測定チームです。私も、都議会議員・専門家と一緒に区内を4回測定しています。10回測って平均をだすことをお願いしました。

測定結果は、区も除染対象であるといっている毎時0.25マイクロシーベルト以上のところが予想以上に多く、21地点27箇所もありました。高い放射線量は、すべて地表5センチまたは〇センチでの測定です。

子どもたちが遊ぶポニーランドや富士公園は心配ないか測定したいと参加されたHさんは、区が責任を持ってほしいのにやらないのはおかしい、共産党にがんばってほしいとエールをいただきました。

公園で測定したところは、毎時0.25マイクロシーベルトをうわまわる場所はありませんでした。遊びに来ていた家族や犬の散歩に来た方など、放射線量の測定に注目されていました。どなたも、線量が高くないと聞いてほっとしていました。ありがとうとお礼をいわれるかたも。バーベキューを楽しんでいる方には、私から報告に行きました。放射線量測定中の旗は注目を集めます。

のぼり旗を見た3人づれの女性が、家のところも測ってほしいというので、雨どいの下の小石やじゃりがしきつめられた場所を測定しました。毎時0.422マイクロシーベルトもありました。毎日通る場所です。砂利をとりのぞいて上から新しい土をかぶせるだけでも違うからと説明すると、「私は年寄りだから」と。友人が○○さんに頼んだらいいよと口ぞえしていました。また、西葛西駅近くのマンションの雨どいも心配だというので、近いうちにいきますと約束しました。女性たちから、「やっぱり、共産党さんですね。ほかはやらないよね」

うれしい励ましの言葉をいただきました。

ある公園のトイレの雨どいの下が毎時2.31マイクロシーベルトという高線量でした。雨どいの下は草と枯葉と土。雨水が強く流れ込む雨どいの下がむきだしのところはどこも放射線量が高いことが指摘されています。

測定の後、区への要望、これからも測定を続けたいなどが参加者から話されました。2時間以上歩いてやや疲れましたが、こういう取り組みが区を動かすことも事実です。私も、がんばります。

後日、区に情報提供をしたところ、さっそく清掃を徹底し、むき出しの雨どいをパイプでつなぐ工事を行なうとの回答がありました。

私の家の雨どいはどうなっているか確認したところ、むき出しではなく、下水に流れるようになっていました。一安心です。

学校の周年行事おめでとう

2011年11月3日

今年は、9校が周年行事を行ないます。私は、文教委員として、すべての行事に参加しています。今まで、南小岩第二小学校、新堀小学校、東小松川小学校、新田小学校、第五葛西小学校、東葛西中学校と6箇所に参加しました。これから3校あります。

子どもたちは、学校の歴史を学び、地域やたくさんの方の力で学校がささえられていることを学んでいます。中には、400年前から調べているところもありましたね。

式典やアトラクションでみせてくれる子どもたちの姿に未来への希望を感じます。式典の日のために力をあわせてきたのですね。来賓としてまねいていただきうれしかったです。文教委員になってよかったです。

アトラクションはどこも学校の特色があり、楽しいと同時に感動的でした。小学校はどこでも南中ソーランを力強く踊って行事をもりあげてくれました。運動会でもこの民舞を選ぶところが多く、先生方にも子どもたちにも人気があります。

南中ソーランは、かつて北海道の稚内南中学校で子どもたちの力をまとめるために新しい曲(伊藤多喜男のロックソーラン)とふりつけでソーラン節の大会に出場し、賞をいただいたことがきっかけで子どもたちが自信をつけていくという教育実践でした。全国にあっという間に広がり、今は運動会の定番にまでなっています。映画にもなっています。

また、いただいた記念誌はどれも読みごたえありました。学校要覧がフルカラーになっているので驚きましたが。これは学校選択の関係でしょうか。

午後からの記念レセプションは、葛西地域に限定して参加しました。第五葛西小学校は、私が16年前まで勤務していた学校です。先生方、PTAの方、懐かしい方にお会いできてうれしかたです。ある方が、「私のことを覚えていますか」といわれましたが、なんとか思い出せてほっとしました。職員室が狭く感じたのですが、通級学級ができたことで先生が増えたからではないかといわれ、納得しました。11月1日は幼稚園の申し込みの日でもあります。朝から大変な方もいたのに、式典にかけつけてくださった地域の方に頭がさがります。

準備をした学校関係者のみなさま、ありがとうございました。

認証保育所保育料助成制度を提案

2011年10月29日

認証保育所が江戸川区にはたくさんあります。それだけ、保育所に預けたい若い世帯が多いといえます。ところが、23区で江戸川区だけ保育料の助成を行なっていません。

区長は、認証保育所に補助金をだしているからこれ以上の補助はいらないという見解です。しかし、経済状況が悪化し世帯収入が減収する中で、認可外施設(認証保育所・認定保育所など)の毎月の保育料は保護者にとって重い負担になっています。

条例案は、一ヶ月一人一万円の補助金を提案しています。9月現在、認証保育所に在園しているのは855人。1日8時間あずけて、基本料金の平均は5万2289円となっています。勤務先が遠ければ10時間くらいあずけることにもなります。駅に近いところでは、8万円という負担をしている世帯もあります。保育料が高いので、毎週、月曜日は休ませて、子どもを祖父母に預けてやりくりしているというお話も聞きました。

日本共産党江戸川区議員団は、2011年第一回定例会(3月)で、保育料の助成制度の提案をしました。残念ながら成立はしませんでしたが、区議会議員選挙の時の公約でもあります。今回の第3回定例会に条例の再提案をしました。

議会の最終日、10月27日の本会議で、私が提案しました。ぜひ、実現させたいです。切実な声を議員団までおよせください。