2016年3月末、清新二小と清新三小が閉校となり、4月1日から新しい「清新ふたば小学校」が誕生しました。校舎は、元の清新三小を使います。私は、二つの学校で行われた閉校式に来賓としてそれぞれ参加しました。教育長は、閉校式典で、2つの学校の校旗を受け取り、「さびしい思いがあるかもしれないが、新しい学校ではばたいてほしい」と子どもたちにメッセージを送りました。清新二小は平成3年には32学級のマンモス校となり、清新三小も30学級となります。翌年、平成4年には臨海小ができて分離します。その後、平成19年に清新二小に知的障害の子どもたちが学ぶ「うみかぜ学級」が誕生します。そして、4年前、児童数の減少による清新町の統廃合問題が出され、3つの小学校の関係者の話し合いがすすめられてきた経緯を見守ってきましたが、清新二小と清新三小の統合という結論となりました。小規模な学校のよさがあふれる清新二小の子どもたちの前向きな姿勢に、とりわけ、5年生の代表の言葉に、子どもの気持ちを大切にするなら、大人の都合で統廃合するのはやめたほうがよいとあらためて思いました。
清新二小の児童代表は、「今日は最後の日です。学校がなくなるのは悲しくさびしかった。人数が少ないことが二小のいいところをつくった。みんながなかよし。学年、うみかぜ、みんなで信じあえる友達ができた。大好きです。これから、清新ふたば小と新田小と違う学校になります。私は不安です。最高学年なのに新しい学校で過ごすからです。つらくなったら、「心のふるさと清新二小」を思い出しがんばっていきたい」と述べました。
清新3小は、体育館いっぱいの子どもたちがいます。5年生がまとめた「いつまでもわすれない」のスライドと詩の朗読で学校にお別れをしました。最後のことばを紹介します。「そんな、わたしたちの学校が、なくなってしまう。大すきだったのに、なくなってしまうんだ。だけど、わたしたちの心の中にある学校は、なくならない。今まで、ありがとう。そして・・・いつまでも、いつまでも、わすれない。」この詩は絵本となって全員に配布されました。私もいただいてきました。子どもの言葉に涙がうかんできました。やはり、子どもに悲しく寂しい思いをさせたくないですね。
新しくスタートする清新ふたば小学校の子どもたちが落ち着くのには時間がかかるかもしれません。先生たちは子どもたちの思いをしっかりうけとめてくださることでしょう。子どもたちのことをこれからも見守り続けていきます。子どもたちが悲しくさびしい思いをすることがないように。
清新三小は、