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待機児解消は認可保育所増設で

2013年9月28日 土曜日

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9月27日、江戸川区議会第三回定例会で、私は、子ども子育て新制度、高齢者支援、葛西臨海公園カヌーのスラローム競技場建設の3つの柱で一般質問を行いました。質問前の少し緊張した大橋です。

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Q:子ども・子育て新制度は大きな問題があり日本共産党は反対した。待機児解消は認可保育所の分園や0,1,2歳の保育所増設で。

A:この新制度は消費税増税が前提で最終的な形がでていないが、関係者からは評判はよくない。細部がわからないので意見はいえない。待機児解消で都有地はほしい区もあればいらない区もある。江戸川区は既存の施設を使いまわして、3・4・5歳児を減らして1・2歳児を増やす。分園の可能性は探究する。

Q:子どもの一日保育(最低9時から4時)を保障しない新制度の短時間、長時間の保育時間の認定をどう考えるか。

A:基準の検討が進められている。現実的な考えがしめされると期待している。区としては、制度が固まっていないので答えられない。

Q:9月20日に発足した江戸川区子ども・子育て応援会議(小規模保育所などの基準を決めたり事業計画を策定したりする)をどうすすめるか。

A:法に基づき事業計画の策定をする。幅広く議論してもらう。そして、関係団体のヒアリング、パブリックコメントを行う。ニーズ調査は就学前の3000世帯に対し10月に行う。

※子ども子育て新システムは、保育の公的責任を後退させ、株式会社のもうけの対象とし、小規模保育などの認可外保育で待機児解消をはかるものです。また、親の働く時間をもとに短時間長時間とにわけて、9時から15時の6時間保育と認定された場合、子どもはお昼寝の後おやつも食べないでかえることになります。親の就業時間で子どもを差別するなどとんでもありません。また待機児解消で、区が定数見直しを答弁しましたが、施設はどうするのかなど決算特別委員会で明らかにさせます。

Q:高齢者のすまいについての基本的な区の考え、今後の高齢者向け住宅の拡充、住宅入居要件(区内在住3年など)の緩和、空いている住宅の対応を。

A:高齢者が住み慣れた地域で多様な住まい方を保障する大事な事業だ。高齢者向け賃貸住宅は小松川地域ができると8か所224戸になる。家賃の補助金は都心区では地価に応じて上限4万円もあるが周辺区は江戸川区と同じ25600円。空いているのは制度が昨年6月からはじまったためPR不足もある。状況を見て現在の入居要件3年を判断する。

Q:高齢者の「聞こえ」の支援の認識は。高齢者対応窓口に磁気ループ(雑音の少ないクリアな音が聞ける)の設置、難聴の早期発見のために65歳以上の聴力検査を。

A:30年くらい前から補聴器をさしあげていた。補聴器購入助成を11年前から実施し、今は非課税世帯に対し2万円の補助金を支給。2012年は496件、2013年は110件。磁気ループは障害者福祉課に貸し出し用があり年2~3回の利用がある。磁気ループの窓口設置はすぐには考えていない。今は補聴器の性能がよくなっており、多面的に検討する。65歳以上の難聴発見のための聴力検査はおこなわない。家族の気づきなどで耳鼻咽喉科へ。

※高齢者支援はまだまだです。特に今年は、財政難を理由に36億円の歳出をカットし、福祉・教育予算を大幅に削りました。75歳以上の長寿祝い金のカット、福祉施策は非課税世帯のみ支給として受給者を減らしました。せめて磁気ループの窓口設置をと提案しました、うけいれられませんでした。

Q:葛西臨海公園に建設予定のオリンピックのカヌ―スラローム競技場は、都に会場変更をせまること。

A:以前と考えは変わっていない。見通しはなんともいえない。主張を理解してもらう。オリンピックに反対するものではない。

※区長は昨年「公園を半分壊すのはとんでもないことだ。できた経過からすれば、区民にとって許しがたいこと。発電所の候補地である水再生センターのところをつかえばという内々の話になっていた」と議会で答弁している。また、9月25日には火力発電所の計画は中止が発表された。都のオリンピック立候補ファイルは本体工事に24億円、仮設の12000人の観客席に8億円。整備費は競技を保障し安全を確保する必要最小限の費用に抑えるべきであり、区民の財産、自然の野鳥の宝庫を壊してはなりません。