5月10日の夕方から、東葛西雷公園で、JMIU日本ロール製造支部支援激励集会が開かれ、河野ゆりえさんと激励をしてきました。集会の終わりごろは小雨がふってきて、デモ行進は雨の中でした。私は、集会だけで帰ってきましたが、日本ロールの会社側の対応は納得できるものではなく、組合が争議に立ちあがった経過がよくわかりました。
日本ロール製造は現在、機械事業(ゴム・プラスティック・ビニール圧延加工機)、パイプ事業、不動産貸出し業(隣のイトーヨーカドーや島忠ホームズ)をしています。かつて、1962年の組合結成に会社が暴力団を雇い、警察も使って職場から組合員33名をしめだし63年に解雇。解雇撤回闘争11年のたたかいに勝利し、職場復帰をはたしました。このたたかいは、66年に映画「ドレイ工場」により全国的に支援が広がりました。私は、この映画を学生時代にみて、会社のすさまじさ、労働者の成長する姿や連帯のすばらしさに感動しました。その後、1971年に教員として江戸川区に着任しすむようになりました。江戸川区に歴史に残るたたかう組合があるということがうれしかったですね。昨年、2012年は、日本ロールの争議50周年の記念のつどいが開かれ、映画に主演した日色ともえさんもきて、当時のたたかいをふりかえりました。この日は、受付に若い組合員さんがいたのがうれしかったですね。
さて、現在の組合は、2007年から5年間、10000円台の賃上げを実現し、人事異動についても組合と事前協議をするルールを作ってきました。ところが、2011年12月にパイプ事業部閉鎖のうわさが流れ、2012年4月パイプ事業部の主要メンバーが春闘交渉中に突然の人事異動。会社との団体交渉では「パイプ事業部は続ける」と明言したものの、組合員の人事異動を5月に強行。2013年2月4日、パイプ事業を仙台営業所のみ残して5月20日に閉鎖することを一方的に発表。会社は、「雇用は守る」としながらも、どうするかは「検討中」とする態度。
この一方的なやりかたに、日本ロールで働く者の雇用と権利を守り、ものづくりと地域経済への社会的責任を会社に果たさせるために、JMIU日本ロール製造支部支援共闘会議が4月29日に結成されました。そして、この夕方の集会となりました。集会には100名近い方が参加し、日本ロール製造支部のとりくみを応援していました。
河野ゆりえさんは、日本共産党は、アベノミクスではデフレ不況は打開できないこと、働くルールを確立し、正規雇用と賃上げこそ日本経済活性化の道であると提案していると訴えました。5月29日8:35~9:00まで、日本ロール本社前で全労連・東京地評争議支援行動がおこなわれます。私も、激励にいく予定です。