2012年9月10日 のアーカイブ

江戸川区の伝統工芸展覧会

2012年9月10日 月曜日

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毎年、この時期に開催されている工芸展です。東葛西の細野勝さんの作品はいつも楽しみにしています。今年は、枕屏風が趣がありました。実際の生活にはあまりつかわれていないでしょうね。作品としてはすばらしいです。すばらしい作品を見ると心があらわれる感じがしますね。この顔は細野さんの模写です。ご本人が制作しました。

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なぜ、葛西臨海公園を壊してスラローム?

2012年9月10日 月曜日

葛西臨海公園は都民区民の憩いの場所として年々来場者が増えています。開園から23年を経過し、海・河口・池・湿地・草原・林などの豊かな自然を育んできました。問題になっているスラローム・カヌー競技場建設予定地(公園西側)だけに限っても、「鳥類76種、昆虫140種、クモ80種、樹木91種、野草132種を記録し、東京23区では絶滅危惧種に指定されている生物を26種も確認」(日本野鳥の会・ユリカモメより抜粋)しています。しかも、常設の競技場にするという話です。

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野鳥の会の飯田さんの案内で、9月6日、河野ゆりえさんたちと建設予定地を調査しました。バーベキュー広場は青年たちでいっぱいです。暑いひざしをさけるためか真ん中の公園で一番大きな木の下が人気です。楽しんでいる青年たちにスラローム建設反対を訴えたくなりました。今日は調査なので、またでかけてきたいです。

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急流の水路を作り水を確保するために大きな貯水池やU字溝が必要になり、観客席は海にはりだして10メートル近い高さになるという計画を聞いて驚くばかりです。予定地を順番に確認しました。途中、むくどりがたくさんいたので、望遠鏡でのぞきました。

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競技場を作るなら、この木や水路をすべて取り除くことになります。また、桟橋や予定地の建物もこわします。観覧車とシーサイドホテルはその場所にあたりませんが。

最後に、飯田さんが、スラロームを作るなら江東区に適切な場所があると、見えるところまで連れて行ってくれました。確かに、遠くになだらかな斜面が見えました。

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自然豊かな葛西臨海公園をなぜカヌー競技場にするのか。飯田さんは、IOC委員の視察の時に駅のそばで豊かな自然に囲まれた施設として目玉にしたいからではないかと指摘していました。江戸川区長も葛西臨海公園への設置は反対を表明しています。スラローム競技場設置反対の声を大きくしたいです。

熊本県と倉敷市へ視察にいってきました

2012年9月10日 月曜日

828日から30日、熊本県と倉敷市へ、江戸川区議会福祉健康員会でがん対策及び高齢者対策の視察にいきました。台風の影響が心配されましたが、天候にもめぐまれ、予定通り調査を行うことができました。また、慈恵病院「こうのとりのゆりかご」(熊本市)と倉敷成人病センターの児童虐待へのとりくみは、大変注目する内容でした。

熊本県のお話を聞くとき、机上にはキャラクターがすわっていました。また、丁寧な取り組みをお聞きできました。

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熊本県の平均寿命及び「日常生活に制限のない期間」(健康寿命)は、男女ともに全国平均をうわまわっています。熊本県の平成22年のがんによる死亡者は5324人で、全死亡者の27.7%。一方、江戸川区のがんによる死亡者は平成21年に1485人で、全死亡者の31.3%とややうわまわっています。がん対策は、「がん医療の均てん化」「たばこ対策」「がん検診対策」の3分野に重点化し到達目標を持ってすすめていました。

平成22年度は、胃がん検診受診率は男40.1%女33.0%、子宮がん29.5%、乳がん31.6%。小規模自治体での受診率が高いのは顔見知りが誘い合って受診している傾向があるということでした。働き盛りの人へのがん検診として、がん予防対策企業等連携協定事業の実施が注目されます。14市町村が精密検査受診率50%未満で検診として機能していないことが大きな課題として認識されていました。江戸川区では、熊本県よりがん検診の内容は充実していますが、検診率の向上及び事業所への働きかけなどが課題ではないでしょうか。

また、県の重点予防対策としての「たばこ対策」で、未成年者の喫煙も減少傾向にあることはとりくみの成果ではないでしょうか。生活習慣を見直すことを基本としながらも、課題をより重点化することも考えられます。(熊本県はたばこの生産農家が多いが、たばこの消費の減少もあり、約3割の農家が作らなくなっています。)

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48万人の倉敷市に、25か所の「高齢者支援センター」と4か所の「サブセンター」があります。江戸川区は人口約68万人で22か所です。設置数では、江戸川区をうわまわっています。1つのセンターで受け持つのは多いところで7000人。25のセンターに65歳以上のリストを配布し実態把握を行っています。倉敷市の職員スタッフは、国が決めた3人の専門職の他に事務職をおいています。センターがばらばらにならないため、また地域のネットワークを作るため、小地域ケア会議を開いて対応事例の検討をし、各専門職の研修会の他に、地区トップの役員が集まって足並みをそろえているとのことでした。江戸川区も震災時の要援護者把握などを含めた高齢者の実態把握ができるように事業を拡充していくことが求められています。

倉敷市は「介護支援いきいきポイント制度」を平成22101日から実施しています。登録は、65歳以上で要介護認定を受けていない人、ボランティア保険加入(保険料280円)。1スタンプ100ポイント(100円)1日2個まで、上限5000ポイント、翌年へのくりこしなし、東京都の稲城市から学んだということでした。現在登録者は457人(8割は女性、平成247月末現在)で、190か所の施設で受け入れ、平成23年度は67名が換金の申請をしました。活動率は不明とのことでしたが、施設側に好評で、同じ施設でボランティアをする方が多いようです。中には劇団を作って施設を巡回しているグループも。

江戸川区はすでに同趣旨の「熟年介護サポーター事業」を実施しています。江戸川区の登録者は331名、活動事業所は85か所(平成24年7月末)、活動率85%(平成23年度)です。すでに活動されている方の声を聞くと同時に、この制度を知らない熟年者の方へ働きかけをしていくことが求められています。