航空機騒音問題

江戸川区が、南風の悪天候時の羽田空港への着陸コースになっていて、その騒音対策が求められています。現状ではやむをえない側面がありますが、海上運航の原則を守り、飛行機の構造そのものの改良をすすめ、これ以上の増便はやめてほしいものです。区議会でもたびたび国への要請を強めるよう要望してきました。区も、区民の声をとりあげ国土交通省に伝えていますが、今回の増便計画が発表されたのです。

現在、江戸川区上空が晴れていても、羽田上空が視界不良であれば、江戸川区の着陸コースを飛ぶことになり、その飛行回数がこの3年は格段に増えています。私の家の近くを通りますから、回数が増えていることは実感しています。家の近所の方から、航空機騒音の解決のために議会はとりくんでほしいと要望が届いています。最も羽田に近い清新町は一番深刻です。2013年度68日で機数は8383。2014年度81日機数は8655。2012年度は56日4899ですからその増加は一目瞭然です。私が清新町で実際に記録したのが10月11日。清新町コミ館の駐車場で、9時37分から18分間で、10機が通過しました。集合住宅の騒音は響きあい、通過前後もふくめるとひっきりなしに騒音が発生します。

さて、これを解決するのではなく、羽田空港の離着陸を増便するというのですから大変なことです。私も夏に行われた説明会に続けて、12月下旬の説明会にも行きました。国の案では、オリンピックに向けて、国際線を増便するために荒川上空を飛行経路にするものです。前回より説明のパネルは増えていましたが、疑問が残りました。特に清新町は今までの着陸だけではなく離陸の騒音も加わります。離陸の飛行経路はレーダーではなくパイロットの判断ですから、荒川にそって目印をつけるといっても、かなり幅がでてきます。現在の羽田空港離陸時も数キロの幅があるそうです。飛行経路の幅が大きいというのが最大の問題点ではないでしょうか。荒川上空だけではすまないのです。12月末の国の説明会で、荒川河口の騒音のレベルを聞きましたが、それほど大きくありませんでした。しかし、現在でも離陸した飛行機の音が家(中葛西1丁目)の近くで響くことがあります。その時の気象条件によって響く音量が違うのではないでしょうか。

荒川右岸の江東区の南砂・東砂のみなさんも学習会を開き、新たな航空機騒音の問題にとりくんでいます。私も学習会に参加しましたが、70名を超える地域の方が参加し関心の高さを示しました。特に、江東区はタウンミーテングを開催しないため、教室型の説明会の開催を求めて区議会に陳情をしています。また、荒川上空を飛行経路にしないように働きかける陳情署名も集めています。

みなさんぜひ説明会に参加して質問し、騒音の問題を指摘していきましょう。平成28年1月25日東部区民館、1月27日総合文化センター、1月28日葛西区民館。2月2日小松川区民館、2月3日清新町コミ館です。

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