地域包括ケアシステム

2月の熟年者支援特別委員会は、地域包括ケアシステムの現状と今後の取り組みについて、福祉部から報告がありました。

地域包括ケアシステムとは、2015年4月から施行された法律『地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律第二条第一項』によれば、「地域の実情に応じて、高齢者が、可能な限り、住みなれた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、医療、介護、介護予防(要介護状態もしくは要支援状態となることの予防、または要介護状態もしくは要支援状態の軽減もしくは悪化の防止をいう)、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保される体制をいう」。

そして、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現するとしています。

そこで、区が独自に開始したのが「なごみの家」。現在3箇所。連合町会の区域を基本に区内を15地区に分け、半径1キロくらいの地域にしたいが、一番多いのは葛西中央の98000人、一番小さい長島桑川区域は21000人と差があります。現在は、98000人の人口の地域は高齢化率13%で最も少ないため今のところ大丈夫ということでした。しかし、地域密着ならば、中学校区(区内33校)くらいの単位で設置する必要があるのでしょうか。

地域包括ケシステムの充実のために、熟年相談室は14地区にあるが、中央・松江地区には相談室がないため公募をするとのこと、また、小規模多機能型居宅介護事業所も2地区(小島地域と桑川・長島地域)の公募も予定しています。

なごみの家は、土曜・日曜開館し(月曜休館)、平日以外もなんでも相談に対応しているとしています。なごみの家がなんでも相談に対応しており、居場所としてももっと活用できる工夫も期待されます。子どもの学習支援も行っており、かなり幅広く役割を担っています。関わっている方は様々なご苦労もあることでしょうが、期待が広がります。北区では、地域包括支援センター(熟年相談室)にサポート医として5名の医者が関わっていると聞きました。医療介護の連携も視野に入れると、様々なあり方が考えられるのではないでしょうか。

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