スーパー堤防差し止め裁判

3月に結審の予定が、裁判官の異動で、延期され、6月1日に再度弁論がありました。原告と弁護団は、①法的権限論、②スーパー堤防の合理性がないこと、③原告の権利侵害を主張してきました。100名の傍聴席は満席となり、関心の高さがわかります。また、もう一つの裁判で、谷口裁判長が、「国はスーパー堤防の法的権限があります」という判決をだしたことから、今回の判決への影響がどうなるかも注目されます。今日は、弁護団から裁判の訴えの内容が一時間にわたって説明され、次回は8月23日に原告への弁護団の尋問という形で行われ結審となることが決まりました。ただし、スーパー堤防そのものの事業についての専門家の意見陳述は認められませんでした。弁護団の大江弁護士は、スーパー堤防にふれたくないと思っているのではないかと分析しています。今の、北小岩一丁目は、盛り土工事がほぼ終了、差し止め裁判の意味がなくなってしまい本当に残念です。弁護団によれば、損害賠償の部分が残るから、そこをがんばるということでした。結審がのばされるというのは驚きでしたが、裁判内容が、差し止め訴訟ですから、原告をないがしろにした対応ではないかと怒りがわいてきます。差し止め訴訟といえば、原発再稼働への差し止め判決があまりにも有名です。市民の声をうけとめる司法であってほしい、ムダで、住民犠牲のスーパー堤防は中止するべきだと、これからも、闘う皆さんと一緒にがんばっていきます。IMG_0882IMG_0883裁判を東京選挙区予定候補の山添拓弁護士が傍聴し、その後の報告集会にも田村智子参議院議員とともに参加しました。田村議員は、ムダな公共事業、スーパー堤防はやめさせる、そのためにも、共産党の議席を伸ばしてほしいとあいさつし、山添候補は、被害の実態を明らかにして追及していきたいと参加者を激励しました。IMG_0881原告の高橋さんは、「北小岩一丁目は、江戸川区で最も高く一番水害に安全なところ、まったくわからない。スーパー堤防は細切れ、役に立たない。区と国のやっていることはつじつまがあわない。本当に危険なところがそのまま。区はやりかたが汚い。仕事で説明会にでられなかった。自宅に呼んで説明させたが、必要性は全く分からなかった」と怒りをのべました。IMG_0884昨年大変な水害にあった常総市からも2名の方が参加され、「被害者の会」を作って国の責任を求めていることを報告し、連帯のあいさつをしました。篠崎のスーパー堤防予定地の住民も、4月8日に基本協定を結び、5つの事業を同時にやることが決まったが、いいねといえないと訴えました。北小岩の闘いと連帯をする方は増えています。

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