少人数学級の早期実施を

10月15日、葛西小学校の「生活リズム公開講座」を参観しました。全クラスの公開授業です。この「生活リズム公開講座」は土曜参観として各学校で行われています。子どもたちの発達段階に合わせて、生活を見直すというものです。同時に、保護者向けの講座の開催されます。子どもたちは通常の授業をうけている時間に行われるため、保護者の方は帰りには子どもと一緒にお帰りになるのではないでしょうか。葛西小でも、50名を超える方が、講師の先生の話を熱心に聞いていました。

この授業参観で、一クラスの人数があまりにも違うことに私は目が行きました。子どもたちの学習環境を整えるのが教育行政の仕事です。一年生は110名4クラス(一クラ27~28名)、2年生は117名4クラス(1クラス29~30名)、3年生は121名3クラス(一クラス40~41名)、4年生は103名で3クラス(34~35名)、5年生は104名で3クラス(34~35名)、6年生は98名で3クラス(一クラス32~33名)でした。一年生と三年生は一クラス13人も違うのです。これは、文部科学省が35人学級のための教職員定数改善計画をはじめてすぐ、安倍内閣が誕生してこの計画をストップさせた矛盾です。2011年4月に一年生を35人学級にする法律をつくったものの、次の年は中止したため、各都道府県の判断にまかせられたのです。東京都は2年生まで実施しました。その結果葛西小のように、3年生に121人いるのに3クラスのままとなるわけです。葛西中学校は1年生117人3クラス(1クラス39人)、2年生158人4クラス(39~40名)、3年生152人4クラス(一クラス38名)ですからいかに過大学級になっているかわかります。子どもたちの学ぶ喜びを保障するためにも一日も早い少人数学級を求めます。

ところが江戸川区は、国の動向をみるとして、まったく独自の手立てをしていません。江東区では、区費で講師を採用し学校に配置しています。学校に先生が増えてこそ学力が向上します、子どもの貧困対策の一つとして、学習支援のさくら塾や家庭教師派遣などをはじめましたが、そのおおもとの学校の教職員の増員が日強いです。江戸川区の施策の充実を求めます。

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