第62回日本母親大会 元気と勇気をありがとう

8月20日、21日の二日間、石川県と福井県で日本母親大会が開催されました。今年も、たくさんの元気と勇気をもらいました。IMG_1468

今年は分科会は7つの問題別集会ということで、私は「子どもと教育」に参加しました。パネラーの一人は、長野県高校教諭の松樹さんでした。松樹さんは、全教女性部の活動を一緒にやった方です。15年くらいお会いしていなかったので、うれしい再会でした。松樹さんは、18歳選挙権をめぐっての「教育」のおかしさを指摘しました。本来、教育は、主権者を育てるためのもの。選管から本物の投票箱を借りて模擬投票をやることでいいのか。一人一人の幸せのために政治があると子どもたちに伝えることと。本当にその通りと大きな拍手を送りました。

IMG_1435中部大学の武者さんは、学校の統廃合に触れ、WHOでは、100人規模で一つの学校、明治時代はもっと小さかった、規模が大きいのがいいのか。子どもをおきざりにした統廃合はだめ。学び、育ち、暮らしといった人間生活の営みを根こそぎにしてしまっていいのかと指摘しました。江戸川区でも、2016年4月から2つの学校が廃校となりました。本当にこれでよかったのか、検証が求められます。今、上一色小学校の廃校をめぐっては、「上一色小を守る会」から中止を求める陳情が議会に出されています。地域で子どもが育つ意味をしっかり考えていきましょう。IMG_1439保護者代表の鴨下さんは長野県在住の父親です。子育てを主として行う主夫でもあります。まだまだめずらしい存在です。子どもは忙しく、寝るまでに宿題をやるのでせいいっぱい、子どもが男子トイレの個室を使ったことから、元気な子からいじられて大変な思いをしたこと、安心して遊べる場が少ないこと、授業参観の時に、一人の子が教室を飛び出していき、その間は授業が中断され、一人では無理だなど、親の思いを語りました。会場からの共感や笑いが多かった発言でした。同時に、家庭での民主的な子育てへのこだわりも感じました。いいですね。IMG_1444教員経験豊かな石川県の金森さんは、男子トイレの自分の経験にふれ、子どもに共感することが大人社会で減っているのではないか、少年事件は本当に増えているのか、子どもは他者攻撃に走っていないと指摘しました。教員同士が言い合える関係、伝え合う関係性を作っていくことの大切さを強調しました。ベテランの先生の発言は、たいへん重みがあるものでした。

コーディネーターの渡辺さんの進行もわかりやすく、子どもと教育にとって何が大事か、大人の果たす役割、行政の果たす役割が整理されたつどいとなりました。IMG_1465二日目の全体会の記念講演は、琉球新報政治部長の島洋子さん。島さんが東京支社にいたとき、お話を聞く機会がありましたが、その時以上の感動でした。女性の政治部長という肩書もさることながら、沖縄の基地の実態とたたかいをわかりやすく講演し、辺野古基地建設は日本全体の問題であることがよくわかりました。講演後、本を買う長い列ができたのもうなづけます。『女子力で読み解く基地神話』(かもがわ出版)をおすすめします。講演の最後に、沖縄の言葉「いなぐ(女)や 平和の さちばい(先駆け)」を紹介したのが印象深かったです。

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