LGBTを考える

11月15日、葛西区民館で開催されたつどいは、会場に入りきれないくらいの参加でした。はじめに、LGBTの基礎知識の学習。Lは女性を恋愛の対象とする女性「レズビアン」、Gは男性を恋愛の対象としる男性「ゲイ」、Bは男女両方の姓を恋愛の対象とする男女「バイセクシャル」、Tは性同一性障害など体と心の姓が一致しない、違和感を持つ「トランスジェンダー」。

他にも、男か女かわからないインターセックスの人をはじめ、愛する感情が持てない人、裸になれず一緒にお風呂に入れない人など多様な性的マイノリティの方がいることがわかってきました。このような性自認に気づきはじめるのは平均13.1歳。1994年にWHOで病気ではないとしめされました。それまでは、広辞苑でも異常と書かれていました。学校でもとりあげたことはありません。オリンピック憲章でも、LGBTの人権を守れとしめされました。性的マイノリティの自殺率が高く、今回のマイナンバーの件で仕事を辞めた人も。

参加者の発言では、学校で男らしさや女らしさを求められ、「ぶりっこやめろ」、「女らしくしないとスポーツトレイナーできないよ」といわれたこと、「おかま」といわれたいじめで、みんなの前で先生から「おかまではないよ」と言われたこと、「おかまっていわれてくやしくないの。男らしくしなさいよ」といわれたこと、走り方をなおされて、一位だったのが三位になってしまったことなど、学校でのことが次々と話されました。私が担任した子どもたちの中にも確実に存在していたLGBTのことを私は知らずに教員をしてきました。どこかの話として、知識としてうけとめていたことが反省させられます。

また、職場では、本当の自分がだせないこと、性転換手術をして男性としていきているが、過去のことが話せないこと、話したことで、差別的な目で見られるのではないかと悩む方も。

牧野区議の性的マイノリティ、LGBTの質問では、LGBTの説明をしたあと、さらにこう続けました。「性の在り方」は、そもそも一人ひとり多種多様です。どの性別を好きになるかを指す「性的指向」や、その人固有の性別感覚である「性自認」も様々であり、そしてそれは、もともとその人に備わっている、自分の意志では変えることができないものです。ゆえに、LGBTを性や恋愛の話などと一面的にとらえるのではなく、個人の尊厳やアイデンティティに関わってくるようなテーマとして扱っていく必要があります。しかし、そのことが正確に認知されていないことから、多くの性的マイノリティは偏見と差別にさらされています。

日本におけるLGBTの割合は、電通の調査によれば、7.6%、13人に一人。人口に換算すると、全国で約960万人、江戸川区では5万2千人いるといわれ、左利きの人の割合に匹敵するとも言われています。しかし、身近に存在すると答える人はごくわずかです。ここに、この問題の深刻さがあると、牧野区議は指摘しています。私も同感です。人権尊重は、人間が人間として人間らしく生きていくことを保障することです。あらゆる差別をなくすために私もがんばります。

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