行船公園内にある江戸川自然動物園は小さな動物園ですが、子どもたちの遠足や、家族で出かける楽しみなスポットです。私が教員を退職をした江東区の第七砂町小学校から徒歩の全校遠足に子どもたちをつれて来ました。また、第五葛西小学校の教員を勤めていた時は、学校のすぐそばにあるため、子どもたちと学習したり、全校でお弁当給食を楽しんだりしました。子どもたちにとっては夢をはぐくむ素敵なところです。
しかし、そのすてきな動物園で納得できないことがおきました。職員が2012年2月に組合を結成しましたが、組合結成まもない3月15日に突然、えどがわ環境財団は、分会長と副分会長を専門外の部署への異動を命じました。組合は内示後交渉を2回行いましたが、具体的な理由が示されないまま、財団は4月1に不当な配転を行ったのです。組合は2012年8月に東京都労働委員会、2013年7月に東京地裁において、組合員への配転は違法であり動物園に戻すよう園を運営するえどがわ環境財団と争ってきました。
2014年9月4日東京都労働委員会、11月26日東京地方裁判所の2つの公的な機関において、えどがわ環境財団によるこの事件は、2つの公的機関において、不当労働行為であると認定されました。しかし、えどがわ環境財団は中央労働委員会、東京高等裁判所への申し立てを行ったのです。
3月25日、の東京高裁は、財団の控訴を棄却する判決を下し、「配転された就労先において勤務する義務がない」ことを確認するとした東京地裁判決の判断を維持しました。財団は、この高裁の判決を受け止めて、4月1日付で原告2人を自然動物園に戻すと回答し、おふたりは、元の自然動物園に戻れることになりました。原告の2人と動物園分会のみなさん、それを応援してがんばった方々に、心からの大きな拍手を送ります。
職場に戻れて本当に良かったです。動物たちを守り、子どもたちに夢と癒しをプレゼントする日々を頑張ってほしいと願います。そして、環境財団は、これからも組合側との話し合いを丁寧に行うべきであると考えます。江戸川区の職員は非常勤が増え続けています。環境財団も非常勤を増やすのではなく、正規職員を採用し、これからの動物園をますます充実した内容にすることを求めます。きっと、動物園に出かけるのを楽しみにしている方々の期待に応えられる動物園になることでしょう。