2015年3月10日は、ちょうど70年目の東京大空襲の日となりました。小松川さくらホールに集まった多くの方は、安倍政権が「戦争ができる国」をめざしていることに危惧し、戦争を繰り返さないとの誓いを共有しました。
私は、議員になってから毎年参加しています。今年で27回目ですが、私が江戸川区の教員だったとき、江戸川区役所旧文書庫保存の運動があることを知り、注目していましたが、このつどいには、なかなか参加できませんでした。
4回続けて参加しましたが、必ず上演される「ちいちゃんのかげおくり」はいつもすばらしく、参加者に戦争の悲惨さを伝えます。また、小中学生、高校生の発表も戦争の悲惨さを語り継ぐ大切さを実感します。小松川中学校二年生の中山さんは、次のように語りました。
「旧文書庫の建物の中は70年前からすすんでいない。戦争は多くの人の家族、未来をうばった。なぜ世界では戦争が続いているのか。人と人とがわかりあえない、お互いに認め合うことができないから。今、あいさつ運動をしている。世代を超えた歴史から学び、じっくり考えて伝えていく。世界中に戦争のない平和な時が来るまで」
武力による報復は際限のない戦争につきすすみ、憎悪の連鎖をうみだします。ISのテロ行為も戦争がうみだしました。テロは断じて認めることはできませんが、その大元に目を向け、戦争・テロをなくすために武力による解決はありえないということを歴史的な教訓として発信していきたいです。
1945年3月10日未明、米軍B29爆撃機約300機が投下した大量の焼夷弾で東京の下町は火の海にされ約10万人の命がうばわれました。米軍の無差別爆撃は多くの都市を焼き払い、甚大な犠牲を生みました。日本政府はいまだに民間人の犠牲者・被害者への補償を拒み続けています。「命あるうちに解決を」の悲痛な叫びに国は今こそこたえるべきです。無差別爆撃は非人道的な作戦でしたが、犠牲を拡大したのは日本政府が「防空法」で「逃げるな。火を消せ」と厳罰付きで強制したことです。イギリスのロンドンでは、地下鉄が市民に避難所として開放されましたが、日本は地下鉄入口が閉鎖されただけではなく、地下鉄構内にいた人までが地上に追い出されました。(赤旗の3月10日主張より)軍人・軍属には補償の仕組みがあるのに、民間人には何の補償もありません。ドイツは区別なく補償しています。安倍内閣は戦争する国づくりをやめて、国の責任で被害者を救済する制度こそつくるべきです。
式典のあとは、献花をして、すいとんをごちそうになり、雨が強くなってきた5時少し前に会場をあとにしました。