スーパー堤防と一体のまちづくりは誰が望むのか

江戸川区がすすめているスーパー堤防事業は、住民の意向は無視して行われています。しかも、想定があまりにも不自然。大雨で堤防を越えるような状況になった時、堤防が壊れないように堤防の住宅地側だけ盛土をするというものです。北小岩一丁目では昨年12月はじめにすべての住宅が撤去され、盛土工事がはじまっています。かつては地権者88人を含む多くの住民が暮らしていたまちでした。1月31日に現地にいってきました。大型重機がならび盛土の工事が行われていました。総武線の電車がすぐそばを通過します。盛土の後は、電車の騒音が大きくなり、平らだった土地が坂道になり、蔵前通りから千葉街道への通り抜けの車が増えるのでは環境の悪化を指摘していました。盛土した堤防の上に住むだけでも不安が大きいのに、環境悪化はとんでもないと住民のみなさんが事業の中止を求める裁判で訴えていました。

IMG_4519IMG_4521 そもそも、片側だけ盛土をして堤防のゆがみや地盤沈下はないのでしょうか。今までは堤防で守られていたのに、盛土をした堤防の上に住むことを強いられるのもおかしいです。堤防のかさ上げ、堤防そのものの強化、河川全体の洪水対策を行うほうが合理的です。江戸川区は、国の事業だからあとから工事費は補てんできるので区民の税金負担はないといいます。しかし、国がやるのも当然税金を使います。住民を無理やり引っ越しをさせて盛土工事をやるのは、住民の私有財産を保障する権利を侵すものではないでしょうか。北小岩一丁目東部地区の住民が、スーパー堤防事業の是非を問う裁判を起こしました。勇気ある行動に拍手するとともに、裁判を応援していきたいです。

2月25日午後4時から一回目の裁判があります。3時半地裁前集合です。みなさん、傍聴にいきましょう。

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