NHKの大河ドラマも終わりに近づきました。8日のドラマでは、山本覚馬の同志社の卒業式の場面が圧巻でした。日清戦争の直前の時代です。歴史として過去を学んでいる私たちには戦争への道とわかりますが、その時代を生きた人は先を見通せず、戦争への道を突き進む時代を日本の躍進ととらえた人も多かったはずです。
覚馬は次のように語ります。「弱いものを守る盾となってください。かつて会津藩士としてたたかい、京の街を焼き、故郷の会津をなくした償いの道なかば、いくさにむけて動き出した。聖書の一説を心に刻んでほしい。その剣をうちかえて鋤となし、その槍をうちかえて鎌となし。国は国に向かいて剣をあげず、二度とふたたび戦うことを学ばない。諸君は一国のいや世界の良心であってください。いかなる力にも、その知恵であらがい、道を切り開いてください。それが、身を以て戦をしる私の願いです」
脚本家は今の時代を重ねたのでしょうか。覚馬に語らせた言葉は心に響きました。また、ドラマの中で、教育勅語の発布がされた時、天皇への忠義を課す一説に、覚馬に「教育の名のもとに、人をしばることがあってはなんねえんだ」といわせます。この教育勅語を「すばらしい、その発布されたのが10月30日だ」と、10月30日に平井南小学校の60周年記念式典の区議会代表祝辞で、島村議員は述べました。今、80歳前後から上の方は、この教育勅語を唱えることができます。これが教育でしょうか。意味もわからない小さな子どもたちに覚えさせ、教育をしばってきた教育勅語の責任は重い、復活などとんでもありません。
「二度とふたたび戦うことを学ばない」のの言葉を街頭宣伝でもつかってアピールします。
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