放射能汚染を考える

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3月16日夜、江戸川子ども守る会の学習会に参加しました。区からも職員が参加していましたね。研究成果もふまえた問題提起は学ぶことがたくさんありました。小豆川先生の話をお聞きするのは2回目です。若い研究者ですが、話はわかりやすく、放射能対策で茨城県守谷市と共同研究をすすめている実践的な方です。

話のポイント1は、福島原発事故による被曝、「無用な被ばくを避けること」は重要だということです。医療被曝は、病気を発見・治療というメリットがあるが、事故の被ばくは何らメリットがないからです。

ポイント2は、放射性物質は移動するため、継続して測ることが必要なことです。放射性セシウムは土壌の粒(土埃)にくっついており、土壌とともに移動していきます。風は土埃を移動させ、雨は土埃を集めます。土埃が集まったところが高い放射線量をしめします。雨がふっても土埃から放射性セシウムは離れません。測定はまず1mで測定し、ホットスポットを探すために5cmで測ります。※江戸川区でも継続した測定が求められます。

ポイント3は、放射線教育と自治体の対策が求められていることです。小豆川先生は、「放射線の測り方と気を付けること」として文京区の小学校6年生に教えました。危険・安全には一切触れないで授業をしたそうです。守屋市とは何回も話し合い共同研究での覚書を交わすまでになったと苦労されたことを紹介。このような例はめずらしいとも。※原子力の平和利用が強調されてきた学校教育に、放射線そのものをきちんと教える放射線教育が必要ですね。

ポイント4は、さまざまな除染の研究、除染の問題などの到達点です。汚染土壌を発生させない除染実験、もみ殻をもちいた放射性セシウム吸着実験などの結果をしめしながら、まだまだ、事故の収束には数十年かかること、除染も不確定要素が含まれていることなどを話されました。

目に見えないにおいもしない放射能の怖さと同時に、定期的な測定によるホットスポットの発見・除染、「減容化」「高濃縮」で放射性物質を小さくして処分する方法を研究していくことが急がれると実感しました。小豆川先生の研究が発展することを願い、区が定期的に測定することの必要性を求め続けていきたいと思いました。

コメント / トラックバック8件

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