6月18日、6時から、南葛西のみなみ診療所5階で、震災に強い街づくりを考える学習会を行ないました。大橋が、大震災のボランティア体験を報告し、地質学者の渡邉拓美先生のお話をうかがいました。はじめての、大橋事務所の企画です。雨の中、22名の参加がありました。みなさん、熱心です。
東日本大震災の甚大な被害、江戸川区も南部地域の液状化など、被害をうけました。江戸川区も戸建て住宅の修理の援助をすることを予定しています。6月定例議会で補正予算が決まります。参加者からは、戸建て住宅への援助は大変な予算をともなう、耐震工事への補助が最も適切ではないかという意見もだされました。本当にご指摘の通りです。現在の耐震工事補助は条件が厳しく、適用された家は少なく、地震対策は遅れています。選挙の公約にも掲げた耐震補強工事への助成制度実現にむけて力を尽くします。
渡邉先生は、スーパー堤防はどのようなに作られてきたか調べ、税金の無駄遣いだとするどく指摘しました。治水対策としても役に立たないこと、江戸川区が治水対策として実施するなら、安全な北小岩や篠崎ではなく、荒川左岸こそやるべきであることをわかりやすく解明。
私は、なぜ、北小岩や篠崎かに作りたいかがよくわかりました。市川のスーパー堤防に建設された集合住宅の例が端的に示しています。つまり、国と一体となって税金をつぎ込み、都市再開発を行なって、大手のゼネコンを儲けさせようというしくみです。荒川左岸は、やわらかい地質で深い谷となっており、集合住宅を建てる支持杭をうちこむのにかなり深くまで必要であるが、北小岩や篠崎は支持杭を打ち込む地盤がそれほど深くないこと。安全度が高ければ、資産価値が高まり、建設費用が安いほど儲けが大きくなります。これは、大企業奉仕のしくみではないでしょうか。
江戸川が低地なのはわかりきったことです。渡邉先生は、多額な費用を使ってスーパー堤防を一部作るより、ペデストリアンデッキのような、2階建ての連絡通路の建設、高速道路の活用、また、いかに川の水を減らすかを考えた対策、遊水地など、専門家として次々に提案しました。渡邉先生の話はわかりやすく、今後の方向も考えさせられました。また、第二段の企画を約束して終わりにしました。
税金は区民の安全を守るためにこそ使うべきです。
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